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在庫増加率が26年間で最大、「世界は低迷に向かっている」と世銀が警鐘

在庫増加率が26年間で最大、「世界は低迷に向かっている」と世銀が警鐘

Posted September. 17, 2022 09:09,   

Updated September. 17, 2022 09:09

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世界銀行は、世界経済が低迷に向かっていると警告した。韓国国内企業の在庫も26年ぶりに最大幅に増え、警告音を鳴らしている。為替相場まで一時1ドル=1400ウォンに迫るほど、最近持続的にウォン安ドル高が進んでいる。国内外で景気低迷の恐怖が広がっている。

16日、大韓商工会議所によると、第2四半期(4~6月)の産業活動動向の製造業在庫指数の増加率は18.0%で、通貨危機直前の1996年第2四半期(22.0%)以降26年ぶりに最も高い増加幅を示した。在庫指数は統計庁が発表する景気予測のための主要経済指標の一つであり、一定時点を基準に企業の在庫量を指数化し、増減の推移を一目で見られるように整理した数値をいう。大韓商工会議所は、このような現象は対外変数による一時的な調整ではなく、本格的な景気低迷の可能性を強く示唆していると分析した。

世界銀行は15日(現地時間)、「世界的な景気低迷が迫っているのか」と題した報告書をまとめ、50年ぶりに世界的な基準金利の高騰の中、特に新興国や発展途上国は金融危機による打撃が続く可能性があると明らかにした。世界3大経済である米国と中国、欧州が同時に景気が減速するなど、経済の不確実性で非常に小さな衝撃にも世界経済は低迷の奈落に陥りかねないと警告した。

世界銀行は、「各国の中央銀行の目標物価上昇率に達するためには、(投資家の予測より)追加で2%ポイント上昇しなければならない」とし、「この場合、来年の経済成長率は0.5%に減速し、1人当りの基準経済成長率はマイナス0.4%になる。理論的に景気低迷に陥ることになる」と観測した。

韓国政府も同様に、景気減速が懸念されるという診断を4ヵ月間続けてきた。企画財政部は、「最近の経済動向(グリーンブック)」の9月号で、『対外要因などで高い水準の物価が持続し、経済心理も一部影響を受ける中で、今後の輸出回復傾向の弱化など景気減速が懸念される」と話した。

同日、ソウル外国為替市場でウォン相場は、前日より5.3ウォン・ウォン安ドル高の1ドル=1399ウォンまでウォン安ドル高が進んだ後、1ドル=1388ウォンで取引を終えた。取引中の最高値の基準では、2009年3月31日(1422ウォン)以来、13年5ヵ月ぶりの最高値となる。


金玹秀 kimhs@donga.com · 郭道英 now@donga.com