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海の許し

Posted September. 17, 2022 09:09,   

Updated September. 17, 2022 09:09

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台風は生活の基盤に傷を残し、祝祭日は誰かの心に傷を残した。久しぶりに会う一族の親戚が、皆うれしいばかりではない。誰かは憎く、誰かは不便だ。そのような人は全くおらず、別れる時に残念な気持ちのみあれば、恵まれた人だ。

行く時は贈り物を持って行き、来る時は恨みばかり抱いてきたとしても、あまり悲しまないようにしよう。私たちにはまだできることが残っている。自分の誠意を勝手に持っていって、補償もしない人を許すこと。私の大切な時間と努力を無視した人と仲直りすること。しかし、これは本当に簡単ではない。

傷は二人が出会って生じるが、許すことは一人でしなければならないことだ。傷は偶然にもできるが、許すことは必然的に作らなければならない。だから大変だ。大変だから、詩の力を借りるのもいい方法だ。この詩人は許すために、なんと海の力を借りなければならなかった。彼は海の前に行って、泣きながら憎しみを払いのけている。私のものでありながら、欲しくない心は海に捨てたい。

許しは思ったより美しくない。それは凄絶なもので、苦しいものだ。しかし、しないわけにもいかない。憎しみの中でただ爛れるには、人生がとてももったいないからだ。