イタリア初のファースト・ジェントルマン「官邸には入らない」

２５日（現地時間）のイタリア総選挙での勝利で、早くも初の女性首相になることが確実視されている「イタリアの同胞（ＦＤＩ）」のジョルジャ・メローニ党首に対する関心が高まっている中、メローニ氏のパートナーでアナウンサーのアンドレア・ジャンブルノさん（４１）も注目を集めている。２人は２０１４年に番組の進行者と出演者として会い、結婚はせず、娘ジネーヴラちゃん（６）がいる。

ジャンブルノさんは２８日、イタリア紙「コリエーレ・デラ・セラ」のインタビューで、「外国訪問などの同行を求められれば喜んで応じるが、首都ローマの首相官邸では暮らさないだろう」と話した。「官邸は６歳の娘を育てるのには適していない。私たちには家がある」と強調した。

北部ミラノの中産階級の家庭に生まれたジャンブルノさんは、片親のもとで育ち、大学に進学しなかったが、初の女性首相となるメローニ氏が誇らしいと繰り返し述べた。また、「娘も母親が首相になることを誇りに思っている」と喜んだ。

移民、中絶、欧州連合（ＥＵ）などに反対する強硬極右派のメローニ氏は、過去のインタビューで、ジャンブルノさんの政治志向について、「私とは異なる左派なので、意見が一致しない」と話した。これをめぐってジャンブルノさんは、「メローニが冗談を言った」とし、「自殺幇助など一部の倫理問題に対してだけ見解が異なる」と話した。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com