Go to contents

文在寅氏、監査院の書面調査に「非常に失礼」と反発、与党「真実究明に聖域なし」

文在寅氏、監査院の書面調査に「非常に失礼」と反発、与党「真実究明に聖域なし」

Posted October. 04, 2022 08:55,   

Updated October. 04, 2022 08:55

한국어

文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が、西海(ソへ・黄海)公務員殺害事件に関する監査院の書面調査の要請に、「非常に失礼」と激怒した。また、最大野党「共に民主党」は、「文前大統領を政治報復の縄で閉じ込めようとする尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の陰謀」と強く反発し、監査院に対する告発および監査院法改正案処理をはじめ国民抵抗運動を提案するなど総攻勢を予告した。これに対抗して与党「国民の力」は、「文前大統領は、『政治報復』という盾の後ろに隠れてはならない」と反発した。4日から始まる尹政府初の国政監査から与野党の正面衝突が避けられない見通しだ。

民主党の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員は3日、国会で大統領府出身議員らと記者会見を開き、「文前大統領は書面調査の要請が『非常に失礼』と話した」と明らかにした。李在明(イ・ジェミョン)代表も同日、記者団に、「(尹政府が)国民が預けた権力を民生のために使うのではなく、野党を弾圧して前政権に政治報復を加えることに力を入れている」とし、「政治は国民と歴史を恐れなければならない」と批判した。尹大統領が監査院の書面調査を事実上承認した「背後」という批判も出てきた。同事件で検察捜査を受けている朴智元(パク・チウォン)前国家情報院長は同日、「現国家情報院長が、2人の国情院長経験者の告発で大統領に対面報告して承認を受けたと言ったが、今回の文前大統領の書面調査でもそうしたのか追及する必要がある」と述べた。

一方、与党は「前大統領として答えることは当然の義務」とし、監査院の調査に応じることを求めた。同党の金起炫(キム・ギヒョン)議員は同日、フェイスブックに、「危険にさらされた国民を事実上放棄して死に追いやり、その責任を免れるために証拠もなく脱北者の烙印を押した『殺人幇助』政権」とし、「セウォル号の痛みとイさん(北朝鮮に殺害された公務員)の遺族の涙に対して、自分の政治的目的によって全く異なる対応をする態度は文氏の二重人格を疑わせる」と書いた。 

大統領室は同日も公式の立場を出さず、距離を置いた。大統領室関係者は、「監査院の独自の判断だが、いかなる監査であれ終了するには、最高責任者に対する最終確認はしなければならないだろう」とし、「真実を明らかにするために誰も例外ではない」と強調した。監査院も同日、報道資料を通じて、過去に盧泰愚(ノ・テウ)、金泳三(キム・ヨンサム)、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・グンヘ)元大統領に質問書を送った事例を挙げ、「監査を遂行する過程で実体的真実を明らかにするために必要な場合、大統領経験者に監査院長名義の質問書を発行する」と説明した。

監査院は14日、正式監査を終え、「重大な違法事項が確認された人物」に対しては捜査を要請する方針だ。監査院の出席要請を拒否した徐薫(ソフン)前大統領府国家安保室長と朴氏に対しては、捜査を要請する可能性が高いという。


朴訓祥 tigermask@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com