政治と経済ともに混乱に陥っている英国の新首相に、スナク前財務相(写真)が有力視されている。今年に入って3人目の首相だ。42歳のスナク氏が首相になれば、英国初の非白人であり、210年ぶりの最年少首相が誕生することになる。しかし、前任のトラス氏が減税政策の大失敗により就任44日で辞任し、英国が世界金融市場の信頼を失ったうえ、莫大な負債など構造的危機が依然として続いており、しばらく混乱が続くものとみられる。
BBCなど英国メディアは24日(現地時間)、与党保守党が次期首相を決定する党首選に入り、トラス氏の後任にスナク氏の当選が確実視されると報じた。責任内閣制である英国では、多数党の代表が首相に任命される。
スナク氏は同日、ツイッターに、「英国は偉大な国だが、深刻な経済不安に直面している。私は経済を立て直し、党を団結させ、国のために成果を出したい」と党首選への立候補を発表した。スナク氏は議員150人の支持を確保し、立候補に必要な100人を超えた。党首選の有力なライバルとされたジョンソン元首相は23日、「政党が議会で結束しなければ、効果的な政権運営はできない」と不出馬を表明した。
趙은아 achim@donga.com