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野外音楽祭はまだ半分の正常化

Posted October. 26, 2022 08:29,   

Updated October. 26, 2022 08:29

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「半分の正常化」

新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりに再開された今年の野外音楽祭は、嬉しかったが残念だった。観客たちは、最初から取り消しになったりオンラインだけで会ったフェスティバルの復活に歓声を上げたが、「ラインナップ」や構成は例年ほどではなかった。

今月8〜10日に開かれた「スローライフスローライブ2022(スラスラスラ)」は、過去に比べてラインナップが素朴だった。世界的なポップスター・スティングが2019年のヘッドライナーだったことに比べると、今年のヘッドライナーだったレイニーとアン・マリー、ラウヴはやや質素に見えた。フェスティバルの関係者は、「今年招待したすべての歌手を合わせても、スティングの渉外費より安かっただろう」と耳打ちした。

海外アーティストの数自体が減った。2019年の「DMZピーストレインミュージックフェスティバル(ピーストレイン)」には、日本とハンガリー、英国などから来た14チームが舞台に立ったが、今年はHYBSとスタークローラーなど7チームに過ぎなかった。

各フェスティバルは、3年間の収益空白を埋めるために大衆性に集中した傾向も垣間見えた。スラスラを企画したプライベートカーブの関係者は、「新型コロナの影響などで急激にウォン安が進み、海外アーティストの渉外費が大幅に高騰した」とし、「今年は若年層にチケットパワーのあるポップ歌手で、ラインナップを設けた」と説明した。

新型コロナにより、渉外日程が差し迫っていたことも影響を及ぼした。ピーストレインは当初、バンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のジョン・ケイルや伝説的なロックバンド「セックスピストルズ」のグレン・マットロックを渉外する予定だった。しかし、日程が合わず、結局来韓は実現できなかった。ピ-ストレインのキム・ミソ総監督は、「有名アーティストは、少なくとも1年前から渉外しなければならない」とし、「だが新型コロナがまだ終わっていないため、状況が変わり、フェスティバルの再開が8月になって決まり、訪韓が実現できなかった」と話した。

来年は、野外音楽祭が例年のように戻ってくるだろうか。あるフェスティバルの関係者は、「来年からは、海外ミュージシャンのラインナップがフェスティバルの成否を左右するだろう」と予測した。


金哉希 jetti@donga.com