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「ヒジャブ不審死」から40日、1万人追悼デモに警察が発砲

「ヒジャブ不審死」から40日、1万人追悼デモに警察が発砲

Posted October. 28, 2022 08:57,   

Updated October. 28, 2022 08:57

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ヒジャブを適切に着用しなかったという理由でイラン警察に逮捕された後、突然死亡したマサ・アミニさん(22)の事件から40日が経ち、1万人にのぼる大規模な追悼デモが起こると、イラン当局が実弾を発砲し、強硬鎮圧に出た。

政府系のイラン学生通信(ISNA)などによると、26日(現地時間)イラン西部コルデスターン州西部のサケズ郊外にあるアミニさんの墓地に約1万人が集まり、イラン政府を非難した。同日はアミニさんが死亡して40日目になる日で、イランでは通常故人の魂が死亡して40日目になる日にしばらく帰ってくるとして追悼式が行われる。

同日、アミニさんの墓に集まった人々は、「女性、生命、自由」、「独裁者に死を」などのスローガンを叫んだ。現場は人だけでなく、彼らが乗ってきた車やバイクなどで大変混雑した。英紙ガーディアンは、「イラン当局がアミニさん家族に40日に追悼式を開かないよう警告したにもかかわらず、アミニさん家族がこれに屈することなく追悼式を行った」と伝えた。

外信によると、イラン治安部隊は追悼する人々に対して実弾と催涙弾を発射し、強硬鎮圧に出た。ノルウェーに本部を置くクルド系の人権団体ヘンガウ(Hengaw)は、治安部隊の発砲で約50人が負傷したと伝えた。

このほかにもイランの首都テヘランをはじめ、イスファハン、マシャドなどでもアミニさんを追悼して政府を糾弾する集会が行われた。テヘランでは都市のグランドバザール(伝統市場)を中心に多くの人が集まり、スローガンを叫び、これを見ていた多くの運転手たちもクラクションを鳴らし、デモ隊への支持を示した。

イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)が同日、イラン・シラーズ地域のイスラム教シーア派の聖地で銃を発砲し、15人が死亡した。イラン当局はテロ犯を逮捕し、「タクフィール・テロリスト」と規定した。これは、イラン当局がイスラム・スンニ派強硬武装勢力を指すときに使用する言葉。

イランのアフマド・ヴァヒーディー内務相は、イランの抗議デモがシラーズの聖地テロの口実を提供したと非難した。エブラヒム・ライシ大統領も、テロ行為に対応する措置を取ると明らかにし、緊張感が高まっている。


姜聲煇 yolo@donga.com