インド西部のグジャラート州で30日、マチュ川にかかる歩行者用のつり橋が崩落し、子どもや女性、高齢者など約130人が死亡したと、米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。毎年10~11月に開かれるヒンドゥー教の祭り「ディワリ」を祝う観光客がつり橋に集まり、人命被害が大きくなった。
同日午後、つり橋を支えていたケーブルが突然切れ、橋の上にいた人々が川に転落し、少なくとも132人が死亡した。インドのメディアNDTVなどは、多くの人々が集まり、橋が重量に耐えられなかったようだと伝えた。事故当時、周辺には橋を渡っていた約200人を含め、400人以上の観光客がいたという。
救助当局によると、死亡者の多くは子どもや女性、高齢者だった。川を泳いで九死に一生を得たプラティク・バスバさんは、地元メディアに、「落ちた子どもたちは川から抜け出せず、流されていった」と話した。
崩落した橋は、イギリスの植民地だった1880年代に、木の板にケーブル線を渡して作られた長さ230メートルの歩行者用のつり橋。7カ月間の改修工事を理由に閉鎖されたが、26日に通行が再開され、その4日後に崩落した。事故発生の前日も足元がひどく揺れていたと、NDTVは伝えた。
シン・アヒョン記者 abro@donga.com