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伝統仮面劇「タルチュム」、ユネスコ評価機関が「記載」を勧告

伝統仮面劇「タルチュム」、ユネスコ評価機関が「記載」を勧告

Posted November. 02, 2022 08:47,   

Updated November. 02, 2022 08:47

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韓国の伝統仮面劇「タルチュム」がユネスコの人類無形文化遺産に登録される予定だ。登録が最終確定すれば、韓国の22番目の人類無形文化遺産になる。

1日、文化財庁によると、ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会の評価機関は、韓国の仮面劇「タルチュム」について、「記載」の勧告を決定した。記載を勧告した審査結果が最終段階で変わるのことはほとんどない。評価機関はホームページで、韓国政府によるタルチュムの登録申請書に対し「社会的機能と文化的意味を明確に説明し、過度な商業化による危険を解決しようとする持続的な努力をよく説明した」とコメントした。

評価機関は、「記載」「情報照会」「不記載」に3区分し政府間委員会に勧告する。最終登録の可否は28日(現地時間)から12月3日までモロッコで開かれる第17回政府間委員会で決定される。文化財庁は、「タルチュムが人類無形文化遺産に登録されれば、韓国人としての所属感や文化的アイデンティティを強化する契機になるだろう」とコメントした。

タルチュムは踊りと歌、演劇を織り込んだ総合芸術と評価される。タルチュムでは社会問題や不条理を演者の台詞と踊り、歌、動作を通じてダイナミックで愉快に表現する。社会問題を取り扱いながらもユニークな風刺で笑いを誘う滑稽な構成が特徴だ。一定の舞台がなくても場所にこだわらず公演ができ、特に観客を参加させて公演を完成させる。

タルチュムは現在、国家無形文化財に13個、市・道無形文化財に5個が指定されている。国家無形文化財には楊州別山台(ヤンジュ・ビョルサンデ)ノリ、統営五広大(トンヨン・オグァンデ)、固城五広大(コソン・オグァンデ)、江陵端午祭(カンヌン・タンオジェ)の中で官奴仮面劇、北青獅子(プクチョンサジャ)ノリ、鳳山(ポンサン)タルチュムなどだ。市・道無形文化財には江原無形文化財の束草獅子(ソクチョサジャ)ノリ、京畿(キョンギ)無形文化財の退渓院山台(テゲウォン・サンデ)ノリなどがある。

韓国は2001年に宗廟(チョンミョ)祭礼及び宗廟祭礼楽が初の無形文化遺産に登録されて以来、これまで△パンソリ△江陵端午祭△カンガンスルレ△ナムサダンノリ△ヨンサンジェ△済州七頭堂(チェジュチルモリダン)ヨンドゥンクッ△処容舞(チョヨンム)△歌曲△大牧場△鷹狩り(複数の国共同登録)△テッキョン△綱渡り△韓山(ハンサン)からむし織△アリラン△キムジャン文化△農楽△綱引き(複数国の共同登録)△済州(チェジュ)海女文化△シルム(南北共同登録)△燃灯会(ねんとうえ)など21の無形文化遺産を保有している。

北朝鮮は今回の審査で「平壌(ピョンヤン)冷麺風習」が「記載」勧告を受けた。評価機関は、審査を行った46件のうち「タルチュム」を含めて31件に対して「記載」を勧告した。


鄭盛澤 neone@donga.com