最大野党「共に民主党」が、「梨泰院(イテウォン)ハロウィーン惨事」と関連して、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官と尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長の更迭を求めた。少数派野党「正義党」も2日、2人の更迭と尹大統領の謝罪を求めており、国会での惨事の責任をめぐる攻防が激しさを増す見通しだ。
民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は同日、国会で開かれた最高委員会で、「責任を持たなければならない人にきちんと責任を負わせることがまさに国家の存在理由」と述べた。尹大統領に行政安全部長官や警察庁長ら責任者の更迭を求めたのだ。李氏は前日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が外信記者懇談会場で冗談を言って★物議を醸したことも指摘し、「昨日、驚愕する場面を見た。事態の収拾に総力を挙げるべき首相が外信記者懇談会場で冗談を言った。冗談の席なのか」と批判した。
同党の朴洪根(パク・ホングン)院内代表も同会議で、「梨泰院惨事前後の国家と地方自治体の取り組みを慎重に調べ、地位を問わず必ず法的、行政的、政治的、道義的責任を問わなければならない」と強調した。鄭清来(チョン・チョンレ)首席最高委員は、「梨泰院惨事の最終責任者は当然尹大統領」とし、「まず行政安全部長官と警察庁長を直ちに更迭すべきだ。これだけでなく、彼らは司法処理の対象だ」と述べた。張耿態(チャン・ギョンテ)最高委員は、「無対策のソウル市を作った呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は辞任せよ」と主張した。
正義党の李貞味(イ・ジョンミ)代表も同日、国会で緊急代表団会議を開き、「尹大統領は行政安全部長官と警察庁長を即時に更迭し、国民に謝罪せよ」と述べた。李恩周(イ・ウンジュ)院内代表は、「正義党は徹底した真相究明に向けて国政調査を推進する」と強調した。
国会法制司法委員会は同日、韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官に対して梨泰院ハロウィーン惨事関連の懸案を質疑するかどうかをめぐって与野間が神経戦を繰り広げ、紛糾した。「共に民主党」が予算の質疑だけでなく非公開の懸案質疑を主張すると、保守系与党「国民の力」が懸案の質疑は8日に公開で行うことで対抗した。そのため、同日予定されていた来年度予算案審議も行われなかった。
民主党の法司委員らは会議の紛糾を受け、声明を通じて、「韓長官は事故直後の先月30日、大検察庁に梨泰院惨事関連対策本部と緊急対策チームを構成した。したがって、法務部と検察を対象に対策本部の現在の業務と今後の対策などを問うことは当然の要求だ」と主張した。すると「国民の力」法司委員も声明を出し、「来年度予算案を議論するための会議だが、『共に民主党』は突然、梨泰院惨事に対する非公開の懸案質疑を求め、一方的に会議を拒否した」とし、「公開の懸案質疑を8日に行うことを提案したが、まるで『国民の力』が懸案質疑そのものに反対しているかのように追い込み、大変遺憾だ」と述べた。
許桐準 hungry@donga.com · 趙東住 djc@donga.com