1%に広がった韓米の金利差、韓銀は利上げにためらうな
Posted November. 04, 2022 07:56,
Updated November. 04, 2022 07:56
1%に広がった韓米の金利差、韓銀は利上げにためらうな.
November. 04, 2022 07:56.
.
米連邦準備制度(FRB)は再び、0.75%ポイントの大幅な基準金利の引き上げに踏み切った。4回連続の0.75%ポイントの引き上げとなる。米国の基準金利が15年ぶりの最高値である3.75~4.0%に高まり、3.0%である韓国との差は1%ポイントに広がった。韓米金利の大幅な逆転は、ウォン安ドル高をさらに進ませ、外国資本の流出を加速化させる恐れがあるため、韓銀の悩みは大きくならざるを得ない。FRBのジェローム・パウエル議長は昨日、「速度調節時点は、早ければ次の会議になるだろう」としながらも、「引き上げ中断の考慮は早すぎる。最終金利は、以前の予想よりさらに高くなるだろう」と話した。12月に引き上げ幅を0.5%ポイントに減らすが、その後も来年まで引き上げは続け、基準金利のピークも当初の市場予想値である4%台半ばより高い5%台になるだろうという予告だ。金利逆転の幅が大きくなるにつれ、今月25日に開かれる韓銀金融通貨委員会の決定が重要になった。韓銀が基準金利を3.5%に引き上げても、米FRBが来月0.5%ポイントのビッグステップに踏み切れば、年末の金利差は1%が維持される。韓米金利の逆転は、ウォン安ドル高を進ませ、原油や原材料の輸入負担を加重させ、貿易収支を悪化させる。輸入エネルギー価格の高騰とそれによる電気、ガスなどの公共料金の引き上げは、先月の消費者物価の5.7%上昇に決定的な影響を及ぼした。6ヵ月連続で5%を上回った物価は、来年上半期までその傾向を続ける見通しであり、金利引き上げを通じた対応は避けられない状況となっている。にもかかわらず、早くも政府や政界から韓銀に対し、金利引き上げの速度調節を要求する声が出始めている。与党「国民の力」のある議員は「(最近の利上げは)加虐的だ」と批判し、金融委員長は「そのような考えを多くの方々が持っている」と相槌を打った。レゴランド事態で冷え込んだ資本市場問題を解決するため、韓銀が資金を供給するなど、最近は韓銀の通貨政策の緊縮基調まで揺れている。景気低迷と家計の利息負担の増加、不良企業の構造調整を伴う金利引き上げは、政府や与党に政治的負担になりかねない。しかし、米国の緊縮が続く状況で、韓国のように対外依存度が高く、資本市場が開放された国が、当面の苦痛を避けるために性急に金利引き上げを止めれば、通貨危機や国家信頼度の下落のような深刻な危機を招きかねない。韓銀は躊躇わず、インフレ抑制と経済成長のエンジンの回復に役立つ決定を下すことだけに集中しなければならない。
한국어
米連邦準備制度(FRB)は再び、0.75%ポイントの大幅な基準金利の引き上げに踏み切った。4回連続の0.75%ポイントの引き上げとなる。米国の基準金利が15年ぶりの最高値である3.75~4.0%に高まり、3.0%である韓国との差は1%ポイントに広がった。韓米金利の大幅な逆転は、ウォン安ドル高をさらに進ませ、外国資本の流出を加速化させる恐れがあるため、韓銀の悩みは大きくならざるを得ない。
FRBのジェローム・パウエル議長は昨日、「速度調節時点は、早ければ次の会議になるだろう」としながらも、「引き上げ中断の考慮は早すぎる。最終金利は、以前の予想よりさらに高くなるだろう」と話した。12月に引き上げ幅を0.5%ポイントに減らすが、その後も来年まで引き上げは続け、基準金利のピークも当初の市場予想値である4%台半ばより高い5%台になるだろうという予告だ。
金利逆転の幅が大きくなるにつれ、今月25日に開かれる韓銀金融通貨委員会の決定が重要になった。韓銀が基準金利を3.5%に引き上げても、米FRBが来月0.5%ポイントのビッグステップに踏み切れば、年末の金利差は1%が維持される。韓米金利の逆転は、ウォン安ドル高を進ませ、原油や原材料の輸入負担を加重させ、貿易収支を悪化させる。輸入エネルギー価格の高騰とそれによる電気、ガスなどの公共料金の引き上げは、先月の消費者物価の5.7%上昇に決定的な影響を及ぼした。6ヵ月連続で5%を上回った物価は、来年上半期までその傾向を続ける見通しであり、金利引き上げを通じた対応は避けられない状況となっている。
にもかかわらず、早くも政府や政界から韓銀に対し、金利引き上げの速度調節を要求する声が出始めている。与党「国民の力」のある議員は「(最近の利上げは)加虐的だ」と批判し、金融委員長は「そのような考えを多くの方々が持っている」と相槌を打った。レゴランド事態で冷え込んだ資本市場問題を解決するため、韓銀が資金を供給するなど、最近は韓銀の通貨政策の緊縮基調まで揺れている。
景気低迷と家計の利息負担の増加、不良企業の構造調整を伴う金利引き上げは、政府や与党に政治的負担になりかねない。しかし、米国の緊縮が続く状況で、韓国のように対外依存度が高く、資本市場が開放された国が、当面の苦痛を避けるために性急に金利引き上げを止めれば、通貨危機や国家信頼度の下落のような深刻な危機を招きかねない。韓銀は躊躇わず、インフレ抑制と経済成長のエンジンの回復に役立つ決定を下すことだけに集中しなければならない。
アクセスランキング