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三星電子、世界最大の「1テラ第8世代VNAND」量産

三星電子、世界最大の「1テラ第8世代VNAND」量産

Posted November. 08, 2022 08:20,   

Updated November. 08, 2022 08:20

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三星(サムスン)電子は7日、NAND型フラッシュの世界最高容量である「1テラビット(Tb)の第8世代VNAND」(写真)の量産に入ると明らかにした。これに先立った、10月の米シリコンバレーでの「三星テックデー」にて、年内に第8世代のVNANDの量産計画を明らかにしてから約1ヶ月ぶりのことだ。

今回量産する第8世代のVNANDは、最大2.4Gbps(1秒当たりのギガビット)の速度を支援する。第7世代VNANDに比べて約1.2倍向上した速度だ。三星電子は、今回の第8世代VNANDを前面に出して、次世代企業向けの大容量サーバー市場を主導すると同時に、高い信頼性が要求される自動車市場にまで事業領域を広げていく計画だ。

今後、三星電子は、2024年に第9世代VNANDの量産、2030年までに1000段のVNANDの開発を目標にしている。7月からは、既存の京畿道華城(キョンギド・ファソン)・平沢(ピョンテク)および中国西安のNAND工程の他、京畿道平沢の第3ラインでもNAND量産を開始し、生産力を拡大した。

多様な革新技術の開発も続けている。データセンターに最適化された高性能、低電力製品とソリッドステートドライブ(SSD)の内部演算機能を強化した「コンピューティングストレージ」、大容量ストレージをより効率的に運営できる「ゾーンストレージ」などが代表的事例だ。

三星電子は、2002年からグローバルNANDフラッシュ市場でトップの座を守ってきた。市場調査機関オムディアによると、今年第2四半期(4~6月)基準で、グローバルNANDフラッシュ市場で三星電子は3.3%のシェアで1位を記録している。2位はSKハイニックス(ソリダイムを含む・20.4%)、3位はキオクシア(16.0%)だ。

三星電子は、今回、第8世代VNANDの積層段数は明らかにしなかったが、業界では量産基準の最高段数と推定している。ライバル会社のマイクロンは7月、232段NANDの量産を発表し、SKハイニックスは8月、238段NANDの開発に成功したと明らかにした。

三星電子メモリ事業部フラッシュ開発室のホ・ソンフェ副社長は、「VNANDの段数が高くなるにつれて生じる干渉現象を制御する基盤技術も確保した」とし、「第8世代のVNANDを通じて市場の需要を満足させ、より差別化された製品とソリューションを提供していきたい」と明らかにした。


郭道英 now@donga.com