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アレンのコレクションの落札価格が1兆ウォン超え「史上最高」

アレンのコレクションの落札価格が1兆ウォン超え「史上最高」

Posted November. 11, 2022 08:43,   

Updated November. 11, 2022 08:43

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ビル・ゲイツ(68)と共に米マイクロソフト(MS)を共同創業したポール・アレン(1953〜2018)が残した芸術品のコレクションが、9日(現地時間)、米ニューヨークのクリスティーズ・オークションで15億ドル(約1兆4000億ウォン・手数料込み)で落札された。オークション史上個人所蔵品取引の最高記録だと、ブルームバーグ通信などが報じた。以前の記録は、今年5月、米不動産財閥ハリー・マクロー夫妻のコレクション(9億2200万ドル)だった。

オークションに出たアレンの所蔵品60点の中で最も高い価格で売れた作品は、フランス点描派画家ジョルジュ・スーラの「ポーズする女」で、1億4940万ドルで売れた。点描派絵画は印象派の誕生につながり、美術史で大きな意味を持つ。ほとんどのスーラ作品は世界の有名美術館にあり、個人所蔵の作品が希少なことも高い落札価格につながった。

この他にポール・セザンヌの「サント・ヴィクトワール山」(1億3800万ドル)、ファン・ゴッホの「サイプレスの木の横の果樹園」(1億ドル)、グスタフ・クリムトの「白樺の森」(1億500万ドル)など、1億1700万ドルを越える高価作品が全て今回のオークションに登場し、大きな注目を集めた。

米紙ニューヨークタイムズは、ラリー・ガゴシアンなど有名な美術取引商はもちろん、クリスティーズオークションのオーナーであるフランソワ・ピノ-も同日、オークションを見守ったと伝えた。ピノーは、グッチやイブサンローラン、バレンシアガなど、有名ブランドを保有しているケリンググループの創業者だ。

世界的な経済低迷の危機にもかかわらず、同日、オークションが成功したという点は、超高価美術品の市場は不況に大きな影響を受けないという点を示していると、同紙は分析した。この日の収益は、アレンの遺言に従って慈善事業に使われる予定だ。

アレンは、米ワシントン州西部の名門私立学校「レイクサイドスクール」でゲイツに会った。23歳だった1975年、MSを共同起業した。事業は好調だったが、1982年、血液がんの一種であるホジキン病にかかり、経営の一線から退いた。以後、スポーツ球団を運営したり脳科学や人工知能研究などに投資し、音楽博物館を建設するなど多様な活動を手掛けた。2018年の死亡当時、203億ドル(約27兆ウォン)の財産を持っていたという。


金民 kimmin@donga.com