現代(ヒョンデ)自動車は27日、自社のサーキットレーシングカー「エラントラN・TCR」(韓国国内名はアバンテN・TCR)が26~27日(現地時間)、サウジアラビアのジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われた2022年のワールドツーリングカーカップ(WTCR)の最終戦で、今年、ドライバーとチーム部門の同伴優勝を確定したと発表した。
エラントラN・TCRで出場した「BRC現代Nスクワッドラコルセ」チームのミケル・アスコナ(スペイン・写真)は、今季第1・3・4・8回の大会で優勝したのに続き、サウジ大会の予選でも8ポイントを獲得し、決勝レースの結果と関係なく今年のドライバー部門のチャンピオンを確定づけた。2019~2021年にはクプラ車で参加し、着実に6~7位圏を維持していたアスコナは、今年は現代に車を変えて、出場するやいなやトップについた。
「BRC現代Nスクワッドラコルセ」も、アスコナの活躍に支えられ、チーム部門の総合優勝を果たした。現代自動車のレーシングカーでレーシングチームがシーズン総合優勝を記録したのは今回が初めてだ。ドライバー部門のチャンピオンは、現代自動車のレーシングカー「i30N・TCR」で、2018年にガブリエル・タルキーニ、2019年にノルベルト・ミケリスがそれぞれ獲得したことがある。
WTCRは、メーカーの直接出場は禁止し、プロレーシングチームがメーカーのレーシングカーを購入して出場する大会だ。2017年末、「TCRインターナショナルシリーズ」と「ワールドツーリングカーチャンピオンシップ(WTCC)」が統合して誕生した。
ハン・チェヒ記者 hee@donga.com