サッカー韓国代表のパウロ・ベント監督が「W杯1号レッドカード」を受けた指導者になった。
28日に行われたワールドカップ(W杯)カタール大会グループリーグH組のガーナとの第2戦で2-3で負けた後、主審に抗議して受けたレッドカードがW杯史上1号になったのだ。同日、韓国は後半ロスタイム10分間、追加ゴールを決めるため猛攻を続け、11分にCKを得たが、主審が試合終了のホイッスルを鳴らしたことに抗議して受けた。
今回のW杯から主審は監督などコーチ陣にも警告や退場カードを提示することができる。これまでカードは選手にだけ提示された。コーチ陣には口頭で警告や退場を命じた。しかし、サッカールール改正を司る国際サッカー評議会(IFAB)は、サッカー場で頻繁に出てくる審判に対する荒々しい抗議を厳しく扱うという目的から、2019年から監督やコーチ陣に対してもカード適用を拡大し、W杯では今回初めて適用されたのだ。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は2019年8月4日、イングランド・プレミアリーグ(EPL)リバプールとの試合で、相手選手のタックルに警告を与えなかった主審に抗議し、新ルール導入後、イエローカードを受けた。
変わった規定で監督は審判に強くアピールする場合、イエローカードを、この過程で攻撃的な発言をすればレッドカードまで提示される。よりによってベント監督にレッドカードを提示した同日の主審は、EPLで最も多くのレッドカードを出したことで有名な審判だった。アンソニー・テイラー審判は今季EPLの12試合ですでにレッドカードを5枚も出した。試合当たり0.42枚の割合で平均値(0.1個)の4倍を超える1位だ。
ベント監督はポルトガルとのグループリーグ第3戦ではベンチに座ることが許されず、試合をスタンドで見守らなければならない。W杯本大会で韓国との契約が終わるベント監督としては、韓国が決勝トーナメントに進出できない場合、ガーナ戦が韓国を指揮する最後の試合になる。
あいにくレッドカード関連では韓国にはもう一つの「W杯1号」の記録がある。1998年フランスW杯の時、ハ・ソクジュがメキシコとのグループリーグ第1戦で無理に後方からタックルをしたが、新しく導入された「後方からのタックル」無寛容原則に最初に適用されレッドカードを受けた。選手の後方からタックルする行為に対して以前はイエローカードを提示されたが、相手選手の深刻な負傷につながりかねないという懸念から、フランスW杯直前にレッドカードにルールが変わった。
任寶美 bom@donga.com