グローバル景気減速とエネルギー価格の高騰に続き、貨物連帯のストにまで見舞われ、韓国経済の主な動力である輸出が2ヵ月連続でマイナスを記録した。このため、貿易収支は8ヵ月連続の赤字に陥り、1997年の通貨危機以来25年ぶりに最長期間の赤字が続いている。政府は、貨物連帯のストが長期化すれば、12月の輸出にも悪影響を及ぼすものと見ている。今年第3四半期(7~9月)に0%台に止まった経済成長率は、第4四半期(10~12月)に逆成長に転じる可能性があるという分析も出ている。
1日、産業通商資源部が発表した「11月の輸出入動向」によると、先月の輸出額は519億1000万ドルで、1年前に比べて14.0%減少した。パンデミックが本格化した2020年5月(マイナス23.7%)以来、2年半ぶりの最大の減少幅となる。先月、原油やガス、石炭の輸入額が1年前に比べて27.1%も高騰した影響で、全体輸入額(589億3000万ドル)は2.7%増えた。このため、先月の貿易収支は70億1000万ドルの赤字で、10月(67億ドル)より赤字幅がさらに大きくなった。
輸出額の減少は、グローバル景気の減速で主な輸出品目である半導体の輸出が昨年より29.8%激減した影響が大きかった。これは2019年11月(マイナス30.8%)以来、3年ぶりの最大の減少幅だ。石油化学(マイナス26.5%)やディスプレイ(マイナス15.6%)など、主な15品目のうち11品目の輸出が軒並み減少した。
問題は、来年以降も輸出が低迷する可能性が高いという点だ。大韓商工会議所は1日、来年第2四半期(4~6月)まで景気下落の傾向が続くと予測したのに続き、韓国貿易協会は来年の貿易収は138億ドルの赤字になると予想した。秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官は同日、「物価不安が続く中、生産と輸出が減少し、景気減速が深刻化する非常に厳しい状況だ」と話した。
世宗市=キム・ヒョンミン記者 イ・ゴンヒョク記者 kalssam35@donga.com · gun@donga.com