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イ・ジョンヒョク「いつのまにか『42番街』の代表俳優のようになりました」

イ・ジョンヒョク「いつのまにか『42番街』の代表俳優のようになりました」

Posted December. 14, 2022 08:34,   

Updated December. 14, 2022 08:34

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「ミュージカル『ブロードウェイ42番街』に41歳で初めて出演したんですが、もう48歳になりましたね」

2016年から5度のシーズンにわたって「ブロードウェイ42番街」に出演している俳優のイ・ジョンヒョク(写真)は、感慨深い表情だった。ソウル瑞草区(ソチョグ)の芸術の殿堂で8日会った彼は、「以前は、一人の俳優が一つの作品を継続すれば人々が飽きるだろうと心配したが、考えが変わった」とし、「今は、私がこの作品の代表俳優になるという気がして、引き続き好きになって下さる観客の方々に感謝する」と話した。

芸術の殿堂のCJトウォル劇場で公演中の「ブロードウェイ42番街」の背景は、1930年代の大恐慌時期の米ニューヨーク。無名俳優のペギー・ソーヤー(オ・ソヨン、ユ・ナクウォン)が、有名演出家のジュリアン・マーシュ(イ・ジョンヒョク、ソン・イルグク)に会ってスターに成長する物語だ。タップダンスやスイング音楽、アンサンブル群舞などが華麗なショーミュージカルで、1996年の韓国での初公演以来、今まで愛されている。

「長い間マーシュを演じていたら、最初は見えなかった作品の中のドラマに気づきました。大恐慌当時、ブロードウェイの陰の姿を見せるブラックコメディ的要素があります。いつか機会があれば、私ならではの解釈を盛り込んだ新しい「ブロードウェイ42番街」を演出してみたいです」

彼が演じるマーシュは、ブロードウェイの最高演出家で、明るくて希望的な女優ペギー・ソーヤーとは異なり、ブロードウェイの暗い面に向き合わなければならない人物だ。公演にお金を出す投資家の好みに作品の内容とキャスティングが干渉され、マフィアと繋がったりもする。

「できるだけ暗い面を見せる方向で演じようと思います。純粋なソーヤーの情熱も、現実を知っているマーシュには疲れを感じさせることがあります。公演はソーヤーをスターにして成功裏に終わるハッピーエンドを迎えますが、マーシュが演出家として感じる苦々しさを込めたかったのです」

ソウル芸大演劇科を出た彼は、1997年に演劇「3文のオペラ」でデビュー後、映画「マルジュク通りの残酷史」、ドラマ「チュノ」、「紳士の品格」など多様な作品に出演し人気を得た。

「演劇舞台こそ、演技者としての私のルーツだと思います。『観客からエネルギーを得る』という言葉は、決まりきった文句なんですが、本当なんです。カーテンコールで観客から拍手が送られた時、『今日一日、頑張ったな』とエネルギーをもらいます」


李知訓 easyhoon@donga.com