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2人の友人を亡くした梨泰院生存の高校生が遺体で発見

2人の友人を亡くした梨泰院生存の高校生が遺体で発見

Posted December. 15, 2022 08:34,   

Updated December. 15, 2022 08:34

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梨泰院(イテウォン)ハロウィ-ンの惨事現場で生き残った高校生が、宿泊施設で死亡したまま発見された。惨事のトラウマを克服できず、ついに自殺を図ったものとみられる。

ソウル麻浦(マポ)警察署は、12日午後11時40分頃、麻浦区の宿泊施設で死亡したA君を発見したと発表した。A君は同日の午後7時頃、一人で泊まったが、息子が夜間自主学習後に帰宅しなかったため、母親が失踪届を出し、警察が捜索に乗り出した。警察の関係者は、「現場に犯罪を疑う情況はなかった。A君は自殺を図ったものとみられる」と明らかにした。遺書は見つからなかった。

A君は惨事当時、梨泰院に一緒に行った友人2人を失ったという。A君も足の筋肉破裂の負傷を負って危険な状態だったが、病院で治療を受けて命を救った。

ソウル市教育庁によると、A君は惨事後、週2回、精神健康医学科の相談治療を受け、校内での心理相談も随時受けてきた。またトラウマを懸念した両親と担任教師が見守ってきたという。ソウル市教育庁は、「学校内の相談教師から、『最近、子供が結構良くなっており、校内活動にも積極的に参加するなど変化した姿を見せている』と伝えられた」とし、「相談教師も衝撃が大きい状況だ」と伝えた。

A君の両親の知人だと明らかにした弔問客は、オンラインのコミュニティに、「生き残った者の苦痛を、高校1年生という年齢で完全に耐えることはとても大変だったようだ」とし、「惨事以降、精神科治療も受け、学校生活もよくできたのに、自殺を図ったことを両親は信じがたい状態だ」と書いた。一方、梨泰院惨事の遺族協議会側は、「A君の死亡の知らせを聞いて弔問に行こうとしたが、『静かに過ごしたい』という遺族の意見により、弔問しないことにした」と明らかにした。


チョン・ヘジン記者 チェ・ミソン記者 sunrise@donga.com · cms@donga.com