フランスの高級ブランド、モエ ヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)のベルナール・アルノ-会長(73)が、米電気自動車メーカー・テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(51)を抜いて世界最高の富豪になったと、ブルームバーグ通信が13日(現地時間)報じた。ブルームバーグは、億万長者指数を開発した2012年以降、欧州人が世界1位の富豪なったのは初めてだと伝えた。LVMHは、ルイ・ヴィトンやクリスチャンディオール、ティファニーなどを含め、シャンパンやワイン、ホテル、香水、化粧品業界にわたってラグジュアリーブランド75社を所有している。
ブルームバーグの億万長者指数によると、アルノ-会長の純資産は現在1708億ドル(約222兆ウォン)だ。マスクCEOの資産は1640億ドル(約213兆ウォン)だ。マスクCEOがトップの座を明け渡したのは、テスラの株価急落の影響によるものと分析される。テスラの株価は今年に入って54%下落した。
アルノー会長は、1949年、フランス北部のルーベで生まれた。名門グランゼコール・エコール・ポリテクニークを卒業後、米国などで不動産開発業務を行った。1984年、クリスティアンディオールの親会社であるブサックを買収し、ブランド業界に参入した。その後、LVMHを手に入れ、攻撃的な拡張戦略を展開した。ソーシャルメディアや公の場で躊躇なく発言するマスクCEOとは違って、あまり姿を現さず、ソーシャルメディア活動もない。LVMHは今年、CEO職の年齢制限を撤廃した。これを考慮すると、彼は少なくとも80歳までCEOの職責を維持するだろうとブルームバーグは見通した。子供5人も皆LVMHで働いている。
これまでブルームバーグ指数で世界最高富豪の座についた人たちは、メキシコのテルメックステレコムのカルロス・スリム会長、米マイクロソフトのビル・ゲイツ創業者、米アマゾンのジェフ・ベゾス創業者などがいる。
金民 kimmin@donga.com