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初雪

Posted December. 17, 2022 09:19,   

Updated December. 17, 2022 09:19

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雪が降ると、大人たちは嬉しくない。その代わり、いろいろ複雑な気持ちになる。今年も過ぎ去るな、と複雑な気持ちになり、明日の出勤はどうしようと、氷上道路のことも心配になる。大雪が降ると、このまま家に帰れないのではないかと不安でもあり、立ち往生するように雪の中に閉じ込められて世の中から遠ざかりたいとも思う。雪が降ると、子供は嬉しい気持ちでゆっくり歩くが、大人は色々な気持ちでゆっくり歩くようになる。

雪に対する多くの心と反応と風景がある。その中で、今日は本当に変わったことをご紹介しようと思う。タイトルは初雪だが、本文には雪どころか小さな雪片一つ見えない。代わりに、大きなたらいにネギキムチを漬ける一人が登場する。一人で食べようとするのではなく、誰かに食べさせようとする。その誰かが、ネギキムチが好きなのは明らかだ。

では、一体雪はどこにあるのだろうか。雪は詩に出ていない窓の外に降っていなければならない。初雪が降るとあなたが思い出し、あなたが思い出してネギキムチを作ることになった。だから今日の料理は、あなたのせいでありながら初雪のせいでもある。雪がたくさん降る日に思い出す人、お腹いっぱい食べさせたい人の名前を、私たちは皆知っている。この詩を見ると、あれこれ心配する大人になりたくなく、雪が降る時にネギキムチとあなただけを考える人になりたい。愛する人と座って、好きなものを食べたい。幸せは遠くない。