ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)が21日(現地時間)、米国を電撃訪問した。2月24日のロシアのウクライナ侵攻以降、初の海外訪問だ。米国は、ゼレンスキー氏の訪問を機に、ウクライナに地対空ミサイルシステム「パトリオット」を初めて提供する。ロシアは、米国がパトリオットを支援すれば、攻撃のターゲットにすると警告した。ウクライナ戦争が拡大と休戦の間で重大な岐路に立たされているという分析もある。米ホワイトハウスは同日、「バイデン大統領が、ゼレンスキー大統領と会って首脳会談をした後、共同記者会見を開く」と明らかにした。ゼレンスキー氏は米国到着前、ツイッターに、「防衛力と回復力の強化に向けた両国の協力を議論し、米議会で演説する」と明らかにした。
ホワイトハウスは今回のゼレンスキー氏の訪米を機に、パトリオットを含め20億ドル(約2兆5701億ウォン)の兵器など支援計画を発表する。高性能地対空ミサイルシステム(NASAMS)など防空ミサイルの供与を続ける内容も含まれた。ロシアがウクライナのエネルギーインフラ施設を集中攻撃し、冬の電力網が麻痺する危機に陥っているため、大規模な支援に乗り出す構えだ。米国は休戦交渉の必要性を強調してきたが、ホワイトハウスは会談に先立ち、「バイデン大統領は平和(休戦)交渉を迫らないだろう」と話した。
趙은아 achim@donga.com