「サッカーをしたら全然寒くないです!」
17日午前、ソウル恩平区(ウンピョング)の屋外フットサルコート。朝の気温が氷点下10度まで下がった厳しい寒さの中でも、イ・ハビン君(9)は笑いながら話した。この日、このフットサルコートで行われた「子供サッカー教室」授業では、小学校3年生12人が指導を受けながらパスとシュートの練習をした。
2022ワールドカップ(W杯)カタール大会で韓国代表チームが12年ぶりに劇的にベスト16入りを果たし、サッカーへの関心が一段と高まっている。ソウル市内のフットサルコートは、オフシーズンの冬だが、サッカーをするために集まった子供たちと大人の同好会メンバーたちでにぎわっていた。
イ君の父親であるイ・ギョンイルさん(39)は、「ハビンが孫興民(ソン・フンミン)選手の負傷闘魂を見て感動して、大きくなったら必ずサッカー選手になりたいと言っている」と話した。
サッカー教室が終わると、フットサルコートでは同好会メンバーたちのフットサル試合が続いた。会社員のカン・サンさん(29・ソウル鍾路区)は「アルゼンチン代表のメッシの足の動きを見て思わず血が騒いだ」とし、「友達を呼び集めて数ヵ月ぶりにボールを蹴りたくて出てきた」と話した。
キム・ジュンギルさん(60・ソウル西大門区)もカタールW杯を見てサッカーを楽しんでいた若い頃を思い出し、フットサルコートを訪れたという。キムさんは「サッカーがしたくて体がむずむずして弟にコート予約の方法を学んだ」と言い、「息子くらいの年齢の若者たちと一緒にプレーしながら若い気運をたくさんもらった」と話した。
サッカーの熱気は統計でも確認できる。ソウル市の公共サービス予約システムに登録されたフットサルコート60ヵ所余りの利用件数は今年11月に2903件で、昨年11月(1607件)に比べて81%増加した。今月は13日までで2458件だった。
ソウル市の関係者は「W杯の興行と共にソーシャルディスタンス解除の影響でフットサルコート利用客が昨年より増えた」と説明した。フットサルコート予約プラットフォーム業者の関係者は「冬季は元々オフシーズンなのにワールドカップ効果で予約需要が減っていない」と話した。
ソン・ジンホ記者 jino@donga.com