今年5月に亡くなった俳優の故姜受延(カン・スヨン)さん(写真)の遺作であるSF映画「ジョンイ」が来年1月20日、ネットフリックスで公開される。
映画は人類が深刻な気候変化を体験している22世紀を背景に、避難所「シェルター」で発生した内戦を中心に物語が展開される。内戦の勝敗は、傭兵チジョンイの脳を複製したロボットの開発にかかっている。故人は脳複製や人工知能(AI)技術を研究、開発する研究所チーム長のソヒョン役を演じた。ジョンイ役は俳優のキム・ヒョンジュが演じた。ネットフリックスは21日、「ジョンイ」が190ヵ国余りで同時公開される予定だと明らかにした。
映画「新感染ファイナル・エクスプレス」を作ったヨン・サンホ監督が演出した。ヨン監督は「(チョンイは)構想段階から姜受延先輩を念頭に始めた映画」とし、「韓国映画を象徴する方が映画で求心力を発揮してもらいたいと思った」と話した経緯がある。
故人は林権澤(イム・グォンテク)監督の「月光の汲み上げ」(2011年)以後、11年ぶりの長編映画「ジョンイ」で復帰する予定だったが、脳出血で倒れたまま、意識が戻らなかった。
鄭盛澤 neone@donga.com