子どもたちはクリスマスが好きだ。好きというその心は祝福される。恋人ができれば、クリスマスを喜ぶ。喜ぶというその心は愛おしい。だが、長く生きて大人になれば、クリスマスは少し切ない。すべての罪を背負って生まれたという赤ちゃんのことを考えると、胸が熱くなる。その赤ちゃんだけでなく、私たち全てがそうであるという事実と、私たちも人生という重荷を背負って生きていくことを考えると、胸がいっぱいになる。
今日は、全く甘ったるくもなくときめきもない、大人たちのクリスマスのために詩を詠む。この詩は、曇って寒い冬の日に始まる。寒さのために人々は縮こまり、寒さと空腹のために心はさらにすくむ。だが、それが全てではない。私たちの心に流れる星、切実に祈る手、それを励ます白い目。よく見ると、この詩には、灰色の憂鬱を照らす小さな光が登場する。
いつも絶望は大きく希望は小さいが、私たちは絶望に負けながらも、希望に視線を奪われる。希望は輝くがゆえ目を向けるほかない。心のクリスマスツリーの下でこの詩がプレゼントのようにあなたを待つことができるといい。