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金正恩氏、核兵器の大量生産を指示…韓国には「明白な敵」

金正恩氏、核兵器の大量生産を指示…韓国には「明白な敵」

Posted January. 02, 2023 08:46,   

Updated January. 02, 2023 08:46

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、韓国を「疑う余地のない明白な敵」とし、「戦術核の大量生産の重要性と必要性が浮き彫りとなり、核保有量を急激に増やすことが必要だ」と述べたと、北朝鮮の朝鮮中央通信が1日、報じた。

北朝鮮は同日、600ミリ級超大型放射砲30門を新規生産・配備したことを公開し、前日に3発、同日早朝に1発を発射したと明らかにした。金正恩氏は超大型放射砲の「贈呈式」に出席し、「南朝鮮(韓国)全域を射程に置く戦術核まで搭載可能だ」と述べた。韓国領空まで侵犯した昨年の集中挑発に続き、戦術核兵器攻撃で脅威を増大させることを予告したのだ。

朝鮮中央通信によると、金正恩氏は昨年12月26~31日に行われた朝鮮労働党全員会議で、「我々の核武力は戦争抑止と平和安定の守護を第1の任務とするが、抑止失敗の際に第2の使命も決行する」とし、「第2の使命は明らかに防衛ではない」と述べた。昨年、先制核攻撃を含む「核武力法制化」を明らかにした金正恩氏が、先制核攻撃の対象が韓国になる可能性を示唆したのだ。

金正恩氏の発言が公開された後、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、金承謙(キム・スンギョム)合同参謀本部議長を含む陸海空軍および海兵隊指揮官らとの画像通話で、「一戦も辞さないという決意で敵のいかなる挑発にも確実に応酬しなければならない」と強調した。国防部は、「北朝鮮が核使用を図れば金正恩政権は終末に直面するということを厳重に警告する」と明らかにした。


申晋宇 niceshin@donga.com