ソウル徳寿(トクス)高校の卒業を控えている右腕投手シム・ジュンソク(19)が米大リーグ、ピッツバーグ・パイレーツのユニホームを着る。ピッツバーグは、国際アマチュア契約市場が開場した初日の16日、SNSを通じてシム・ジュンソクと契約したと発表した。しかし、具体的な契約条件は公開しなかった。
身長194センチ、体重103キロのシム・ジュンソクは時速160キロに迫る速球を投げ、大リーグスカウトたちの注目を受けた。MLBドットコムも昨年9月、国際有望株の順位をつけ、シム・ジュンソクを10位にランクさせた。当時9位だったキューバ出身外野手のブランドン・マイェア(18、ニューヨーク・ヤンキース)が440万ドル、同国出身の外野手アリエル・カストロ(17、ミネソタ)が250万ドルで契約しただけに、シム・ジュンソクはその中間で契約を結んだ可能性が高い。
シム・ジュンソクが225万ドルを超える契約金を受け取ったなら、韓国人アマチュアのMLB最多契約金記録を塗り替えることになる。これまでは金炳賢(キム・ビョンヒョン、44)が1999年アリゾナ・ダイヤモンドバックス入団当時にもらった225万ドルが歴代最高記録だった。また、シム・ジュンソクがメジャーデビュー戦を行うことになれば、2004年の白嗟承(ペク・チャスン、43)以来19年ぶりにKBOリーグを経ずに大リーグ舞台に立つ韓国人投手としても名を残すことができる。
MLBドットコムは、「10代前半から速いボールを投げてマウンドで落ち着きを維持する姿が『コリアン特急』朴賛浩(パク・チャンホ、49)に似ている」とシム・ジュンソクを紹介した。1994年にロサンゼルス・ドジャースのユニホームを着てメジャーデビューを果たした朴賛浩は、2010年にピッツバーグでメジャーリーガーの生活を終えた。ピッツバーグには現在、崔志萬(チェ・ジマン、32)とペ・ジファン(24、以上内野手)がいる。
カン・ドンウン記者 leper@donga.com