「どんな詩集を買えばいいでしょうか」。詩をめぐる講演をすると、このような質問を受けることになる。個人ごとに読む趣向が別にあり、詩人ごとにスタイルは違う。だからこれはとても難しい質問だ。ある人は有名出版社の詩集を買う。別の人はベストセラーに載った詩人の名前を見て選ぶ。すべていい方法だが、毎回満足しているわけではない。本の購入は合コンと似ていて、10回やっても気に入った本にぴったり出会うのは容易ではない。
気に入った詩集があれば、その詩集が出る出版社の新刊通知を受ければ良い。「歩く人」詩人選、「朝月」詩人選のように始まって間もなくても、良い詩集をよく発掘する出版社やシリーズを調べるのも一つの方法だ。そうするうちに、宝石のような詩集を発見することは大きな喜びになる。そうして出会える詩集の中の一作品を紹介する。衝撃的な表現で始まるこの作品は、実はとても暖かい作品だ。水というものは、私たちを救う生命の象徴物だ。詩では喉が渇いた2人が会って、君のために僕が、僕のために君が水を飲むシーンが感覚的に描かれている。その過程をめぐる表現も表現だが、一つのコップで私たちがお互いに対する愛と心を分かち合うという事実が感動的だ。
喉の渇いた人が、他人の渇きも知っている。私の喉の渇きは私だけの渇きで終わらず、あなたの喉の渇きに対する懸念につながりうるという事実を、私たちは希望と呼ぶ。短い連休に暇があれば、私にぴったりの詩集を探してみるのもいいだろう。あなたと私が一緒に分かち合う水について考えてみるのは、もっといいことだ。