2023年シーズン後、米大リーグ(MLB)に挑戦するキウムの外野手、李政厚(イ・ジョンフ=25)が「スーパーエージェント」スコット・ボラス氏(71)と手を組んだ。大リーグの敏腕エージェンシーとして知られるボラス師団の一員になったことで、大リーグ進出が一段と弾みがつきそうだ。
米紙ニューヨークポストのコラムニスト、ジョン・ヘイマン記者は25日、「KBOリーグのMVP、李政厚がボラスをエージェントに選任した」と自身のツイッターで明らかにした。球団にとっては「悪魔」だが、選手たちには「天使」と評価されるボラス氏は大リーグを代表する大物エージェント。毎年、ボラス氏の手腕で天文学的な金額の契約が行われる。2019年ストーブリーグでは野球エージェント史上初めて契約総額10億ドル(約1兆2320億ウォン)時代を切り開いた。
今冬も再び総額10億ドルを超えた。昨年末、ショートのザンダー・ボガーツとサンディエゴ・パドレスの11年総額2億8000万ドル(約3450億ウォン)の契約を取り付け、今年初めにはラファエル・デバースとボストン・レッドソックスの11年総額3億3100万ドル(約4078億ウォン)の契約を引き出した。
ボラス氏は韓国選手とも縁が深い。2001年末にテキサス・レンジャーズと5年6500万ドル(約801億ウォン)契約を結んだ朴賛浩(パク・チャンホ)投手(引退)、2013年末にテキサスと7年1億3000万ドル(約1602億ウォン)の契約を結んだ秋信守(チュ・シンス)外野手(現SSG)が彼の顧客だった。左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)もボラス氏を通じて2019年末にトロント・ブルージェイズと4年8000万ドル(約986億ウォン)の大型契約を結んだ。
昨年打撃5冠に輝き、最高のシーズンを送った李政厚は、今シーズンが終わった後、ポスティングシステム(非公開競争入札)を通じて大リーグをノックする。注目されるのは2012年末に柳賢振が同じ制度を通じて米国に進出した当時の契約条件を越えるかどうかだ。柳賢振は同年、ロサンゼルス・ドジャースに入団し、6年総額3600万ドル(約444億ウォン)で契約した。
李憲宰 uni@donga.com