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米FRBが0.25%利上げ、11ヵ月ぶりの「ベビーステップ」

米FRBが0.25%利上げ、11ヵ月ぶりの「ベビーステップ」

Posted February. 03, 2023 07:47,   

Updated February. 03, 2023 07:47

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米国の中央銀行連邦準備制度(FRB)は1日(現地時間)、基準金利を0.25%ポイント引き上げる「ベビーステップ」に踏み切った。11ヵ月ぶりに、強力な緊縮から通常の速度に戻ったのだ。FRBのジェローム・パウエル議長は初めて、「ディスインフ(disinflation・物価上昇率の下落)」について言及し、今回の金利引き上げは終わりつつあることを示唆した。

FRBは同日、連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会議で、既存の予測どおり米国の基準金利を既存の4.25~4.50%から4.50~4.75%に0.25%ポイント引き上げた。韓国(3.5%)との金利格差は、最大で1.25%ポイントまで広がっている。

パウエル議長は、FOMCの直後に開かれた記者会見で、「FRBは、2%の物価上昇率の目標のために、継続的に利上げが適切だと見ている」と明らかにした。また、FRBが保有している債券を売って市場の流動性を吸収する量的緊縮(QT)も、「相当な規模で」継続していくと付け加えた。ただ、パウエル議長は、「2~3度(a couple of more)の追加の利上げ」を予告しながらも、「初めてディスインフレの初期に入ったと言える」と明らかにした。会見では、「ディスインフレ」という言葉を15回も使った。

市場では、昨年から続いたFRBの金利引き上げのサイクルは最終局面に入ったと、期待が高まっている。ニューヨーク証券市場で金利に敏感な技術株中心のナスダック指数は2.0%高騰し、ドル指数は昨年4月水準に下がるなど、市場の楽観論が広がっている。ドル安で対ドルウォン相場も取引中に1ドル=1210ウォン台までウォン高ドル安が進み、昨年4月7日以来10ヵ月ぶりに初めて1ドル=1220ウォン台を割り込んだ。

市場の関心は、いつ金利引き上げが終了するかに集まっている。パウエル議長は、「2~3回」金利を上げると明らかにしたが、市場では3月にベビーステップに踏み切った後、金利引き上げを終了するということに重きを置いている。


金玹秀 kimhs@donga.com