北朝鮮「ジュエという名前を禁止」、金正恩氏の娘の同姓同名の改名を要求

北朝鮮が、「ジュエ」という名前を使う住民に改名を強要しているという。金正恩（キム・ジョンウン）総書記の娘であるキム・ジュエ氏（写真）は８日、北朝鮮軍創建７５年に主席団貴賓席の中央で軍事パレードを参観した。昨年１１月以降、大きな軍関連行事に５回登場し、「４代世襲」を予告したという観測が流れている。このような中、「ジュエ」という名前まで使わせないというのは、それだけ「白頭（ペクトゥ）血統」の後継者の可能性が提起されているジュエ氏の位置づけが反映された措置とみられる。

米自由アジア放送（ＲＦＡ）は１０日（現地時間）、平安北道（ピョンアンプクト）住民の情報筋を引用し、「昨日、定州（チョンジュ）市の安全部に『ジュエ』という名前で住民登録課に登録された女性を呼び出し、改名させた」と報じた。現在、北朝鮮では「正恩」という名前と、正恩氏の祖父、父、妻である「日成（イルソン）、正日（ジョンイル）、雪主（ソルジュ）」という名前の使用が禁止されているという。

ジュエ氏は自分だけの「白馬」も所有している。９日、朝鮮中央テレビが前日行われた軍事パレードを録画中継した映像によると、北朝鮮は軍事パレードの列にいた１頭の白馬を「愛するお子様が最も愛する駿馬」と明らかにした。「愛するお子様」は、ジュエ氏の呼称の一つ。


申晋宇 niceshin@donga.com