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米英のゴルフ協会、「ボールの飛距離を289.9m以内に制限」

米英のゴルフ協会、「ボールの飛距離を289.9m以内に制限」

Posted March. 16, 2023 08:43,   

Updated March. 16, 2023 08:43

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350ヤード(約320メートル)以上を飛ばす選手は、今後は見れなくなりそうだ。

世界ゴルフルールを統括する全米ゴルフ協会(USGA)と英国王立ゴルフ協会(R&A)は15日、共同声明を発表し、「プロ大会で選手たちが使うゴルフボールの性能を制限する」と明らかにした。伸び続ける飛距離を抑制するための措置だ。

USGAとR&Aは時速127マイル(約204.4キロ)のスイング速度でゴルフボールを打った場合、飛距離が317ヤード(約289.9メートル)を超えないよう、3年内にルールを変える計画だ。このルールが適用されれば、プロ選手たちは現在使用しているゴルフボールをあまり飛ばないボールに変えなければならない。米男子ツアー(PGA)トップクラスの飛ばし屋たちの飛距離は15ヤード(約13.7メートル)ほど短くなる見通しだ。このルールはアマチュアゴルファーには適用されない。

ゴルフボールの性能制限措置は、飛距離が長くなり、ゴルフの本質が損なわれているという懸念のためだ。今季PGAツアー選手のドライバーの平均飛距離は297.2ヤード(約271.8メートル)で、20年前の285.9ヤード(約261.4メートル)より約4%伸びた。平均300ヤード以上打つ飛ばし屋も同期間、9人から83人に増えた。13日に終わったPGAツアーのザ・プレイヤーズ選手権で、ローリー・マキロイ(北アイルランド)は最大362ヤードのティーショットを放った。

飛距離が伸び続けることによる問題は絶えず提起されてきた。飛ばし屋が増えてから、多様なクラブを使った戦略的なコース攻略が消えている雰囲気だ。ゴルフ場のコースも次第に長くなっている。来月6日から開かれるマスターズ会場のオーガスタナショナルの象徴的な13番(パー5)は35ヤード伸びた545ヤードになった。長くなったゴルフコースほど競技時間も長くなった。昨年、USGAとR&Aは飛距離を短縮するためにドライバーシャフトの長さを46インチに制限したが、大きな効果はなかった。

USGAとR&Aは8月までに意見をまとめる計画だが、反対の声も出ている。世界のプロ選手が最も多く使うゴルフボールであるタイトリストメーカーのアクシュネットは「今後、選手たちは1990年代に使った短い飛距離のゴルフボールを使わなければならない」と反発した。男子ゴルフの代表的な飛ばし屋であるブライソン・デシャンボ(米国)も、「もっと遠くへ打つために努力する選手たちにとって大きなハンディキャップだ。(ゴルフボールの性能制限は)ゴルフ競技で起こり得る最も恐ろしいことだ」と話した。PGAツアーは、「この問題について広範にわたって独立的な検討を行う」とし「ツアーや選手またはファンが競技を楽しむのに否定的な影響を及ぼさずゴルフに利益を与えられるよう最善を尽くす」という立場を表明した。


姜泓求 windup@donga.com