米国ニューヨーク・メトロポリタン博物館が、フランス印象派画家エドガー・ドガ(1834~1917)の1899年作の「ロシアの踊り子」(写真)のタイトルを、「ウクライナのドレスを着た踊り子」に変えたと、ガーディアンなどが19日(現地時間)報じた。作品の中の踊り子の国籍や彼女が着た衣装は、制作当時は帝政ロシア所属だったが、現在の基準で判断すると、ウクライナである可能性を排除できないという判断のためと分析される。
メトロポリタン博物館のマックス・ホライン館長は、声明を通じて、「昨年ロシアの侵攻後、ウクライナの文化と歴史に対する認識と関心が高まった」とし、このような世論を反映して題名を変えたと説明した。帝政ロシア時代に生まれたウクライナ生まれの画家イリヤ・レーピンなどの国籍も、また「ロシア」から「ウクライナ」に変更したと公表した。昨年、英ロンドンの有名美術館「ナショナルギャラリー」も、ドガが描いた他のダンサーの絵のタイトルを「ロシアの踊り子」から「ウクライナの踊り子」に変えた。
ニューヨークタイムズは、ウクライナ画家の血統をよりよく反映するため、ロシアと旧ソ連の作品を見直す動きが、世界中の博物館と美術館で起きていると伝えた。CNNによると、ロシアの芸術家として知られている900人のうち、少なくとも70人はウクライナ系だったという分析が登場した。
英国リバプールの象徴的なオブジェ「スーパーラムバナナ」もまた、全体が黄色だった胴体の半分を最近青く塗ったと、18日、地元のメディアが報じた。リバプール議会は、5月に開かれる欧州最大のソングコンテスト「2023ユーロビジョンソングコンテスト」を控え、昨年の優勝国であるウクライナとの連帯を表現するために青を選んだ。
洪禎秀 hong@donga.com