尹大統領就任1年でくすぶる大統領室の人事一新説
Posted March. 29, 2023 08:34,
Updated March. 29, 2023 08:34
尹大統領就任1年でくすぶる大統領室の人事一新説.
March. 29, 2023 08:34.
by 張寬錫, 申나리 jks@donga.com,journari@donga.com.
韓日首脳会談を控えた10日、金一範(キム・イルボム)大統領室儀典秘書官が辞任し、27日には李文熙(イ・ムンヒ)大統領室外交秘書官が交代したという。さらに、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の外交安保政策を総括してきた金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長を交代する案も大統領室で検討されたと伝えられ、外交安保ラインに「異常」な空気が感知されている。首脳外交の最大イベントである韓米首脳会談、5月の主要7ヵ国(G7)首脳会議を控えた時点で浮き彫りになった措置で、大統領室は秘書官交代に対する明確な説明をせず、議論を呼んでいる。●「韓米首脳の文化行事準備の遅れ、人事刷新の発端」大統領室が追加の人的刷新を検討した背景には、外交安保ラインの日程調整失敗の問題などが1次的な原因として働いたという。大統領室の関係者は、「外交安保ラインが、大統領の意思をまともに履行したり貫徹できなかった事例が観測される」とし、「これは一度ではなく、繰り返されてきた問題と理解している」と話した。特に訪米期間中、バイデン大統領夫妻が主催した国賓晩餐の関連日程を調整する問題で浮き彫りになった混乱が、人的見直しの決定的な引き金になったという。米国側は、韓流スターのブラックピンクと米国のポップスター・レディー・ガガが、韓米首脳会談の国賓晩餐会場で、「韓米同盟70周年記念」をテーマに共に公演する案を提案したという。Kポップと大衆文化に格別な関心を持つジル・バイデン夫人の意見が反映されたという。与党の関係者は、「この過程で、5回以上韓国大使館が米国の意見を大統領室に伝えたと聞いている」とし、「外交安保ラインでの対応が遅く、白紙化の危機に直面したと聞いている」と話した。ある政府関係者は、「国賓訪問行事の準備および調整と関連して、持続的な漏れと安保室内でも迂回報告があり、大統領の信頼を失って秘書官だけでなく、金室長も一緒に米国訪問前に去就を整理できるという話が出ている」と伝えた。また別の関係者は、「キャリア(職業)外交官出身の秘書官が、2人も米国との首脳日程を調整して見逃したということは想像し難いことだ」とし、「金建希(キム・ゴンヒ)夫人、または米大統領夫人であるジル・バイデン氏との間の日程だったり、彼らから出たアイデアに対して相対的に重要度を低く付与して事故が起きた可能性が高い」と話した。● 「北朝鮮の挑発などグローバルイシューへの対応に不満」根本的には、北朝鮮の核の脅威が高まり、韓半島を取り巻く厳重な外交安保の環境の中で、外交部と国家安保室が円滑に疎通し、シナジー効果を出してこそ国益を最大化できるという判断も働いたものと見られる。訪米準備だけでなく、判断の不在、すなわち単純な弾道ミサイル発射とは別に多様な新型戦術兵器を披露しており、北朝鮮の挑発とウクライナ事態など、主要外交安保問題に対する状況判断と適時対応が残念だという評価が出ている。別の与党関係者は、「尹大統領が、訪日準備過程だけでなく、以後も雑音が多かったことに対して不愉快に思っていると聞いている」と話した。ひとまず大統領室は同日、外交安保ラインの人的再編の拡大をめぐる観測には、繰り返し一線を画した。大統領室の関係者は、記者ブリーフィングで金室長の交代説の報道に対し、「事実と違う」と話した。別の高官は、「就任から1年になったので色々な可能性はあるだろうが、今のところは誰も確答を出すのは難しい」と話した。国賓訪米や5月のG7首脳会議など、重要な外交日程を控え、内部の動揺を防ごうとしているものとみられる。内部的には時期の問題に過ぎず、外交安保ラインの再編は追加で行われるものと見る雰囲気もうかがえる。韓米首脳会談後、外交・安保陣容の全面見直しが自然に行われるという見方も出ている。大統領室の人事ラインでは、今後の内閣改造に備えた水面下での作業が進められているという。
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韓日首脳会談を控えた10日、金一範(キム・イルボム)大統領室儀典秘書官が辞任し、27日には李文熙(イ・ムンヒ)大統領室外交秘書官が交代したという。さらに、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の外交安保政策を総括してきた金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長を交代する案も大統領室で検討されたと伝えられ、外交安保ラインに「異常」な空気が感知されている。首脳外交の最大イベントである韓米首脳会談、5月の主要7ヵ国(G7)首脳会議を控えた時点で浮き彫りになった措置で、大統領室は秘書官交代に対する明確な説明をせず、議論を呼んでいる。
●「韓米首脳の文化行事準備の遅れ、人事刷新の発端」
大統領室が追加の人的刷新を検討した背景には、外交安保ラインの日程調整失敗の問題などが1次的な原因として働いたという。大統領室の関係者は、「外交安保ラインが、大統領の意思をまともに履行したり貫徹できなかった事例が観測される」とし、「これは一度ではなく、繰り返されてきた問題と理解している」と話した。
特に訪米期間中、バイデン大統領夫妻が主催した国賓晩餐の関連日程を調整する問題で浮き彫りになった混乱が、人的見直しの決定的な引き金になったという。米国側は、韓流スターのブラックピンクと米国のポップスター・レディー・ガガが、韓米首脳会談の国賓晩餐会場で、「韓米同盟70周年記念」をテーマに共に公演する案を提案したという。Kポップと大衆文化に格別な関心を持つジル・バイデン夫人の意見が反映されたという。
与党の関係者は、「この過程で、5回以上韓国大使館が米国の意見を大統領室に伝えたと聞いている」とし、「外交安保ラインでの対応が遅く、白紙化の危機に直面したと聞いている」と話した。ある政府関係者は、「国賓訪問行事の準備および調整と関連して、持続的な漏れと安保室内でも迂回報告があり、大統領の信頼を失って秘書官だけでなく、金室長も一緒に米国訪問前に去就を整理できるという話が出ている」と伝えた。
また別の関係者は、「キャリア(職業)外交官出身の秘書官が、2人も米国との首脳日程を調整して見逃したということは想像し難いことだ」とし、「金建希(キム・ゴンヒ)夫人、または米大統領夫人であるジル・バイデン氏との間の日程だったり、彼らから出たアイデアに対して相対的に重要度を低く付与して事故が起きた可能性が高い」と話した。
● 「北朝鮮の挑発などグローバルイシューへの対応に不満」
根本的には、北朝鮮の核の脅威が高まり、韓半島を取り巻く厳重な外交安保の環境の中で、外交部と国家安保室が円滑に疎通し、シナジー効果を出してこそ国益を最大化できるという判断も働いたものと見られる。訪米準備だけでなく、判断の不在、すなわち単純な弾道ミサイル発射とは別に多様な新型戦術兵器を披露しており、北朝鮮の挑発とウクライナ事態など、主要外交安保問題に対する状況判断と適時対応が残念だという評価が出ている。別の与党関係者は、「尹大統領が、訪日準備過程だけでなく、以後も雑音が多かったことに対して不愉快に思っていると聞いている」と話した。
ひとまず大統領室は同日、外交安保ラインの人的再編の拡大をめぐる観測には、繰り返し一線を画した。大統領室の関係者は、記者ブリーフィングで金室長の交代説の報道に対し、「事実と違う」と話した。別の高官は、「就任から1年になったので色々な可能性はあるだろうが、今のところは誰も確答を出すのは難しい」と話した。国賓訪米や5月のG7首脳会議など、重要な外交日程を控え、内部の動揺を防ごうとしているものとみられる。内部的には時期の問題に過ぎず、外交安保ラインの再編は追加で行われるものと見る雰囲気もうかがえる。韓米首脳会談後、外交・安保陣容の全面見直しが自然に行われるという見方も出ている。大統領室の人事ラインでは、今後の内閣改造に備えた水面下での作業が進められているという。
張寬錫 jks@donga.com · 申나리 journari@donga.com
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