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トランプ氏34件の罪で起訴、分裂する米国

トランプ氏34件の罪で起訴、分裂する米国

Posted April. 06, 2023 08:28,   

Updated April. 06, 2023 08:28

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米国の建国以来、歴代大統領で初めて刑事事件で起訴されたトランプ前大統領が4日(現地時間)、ニューヨーク州マンハッタン地区刑事裁判所に出頭した。トランプ氏は、マンハッタン地区検察が不倫口止め料をめぐる疑惑関連で提起した34件の容疑について、すべて無罪を主張した。

4日、ニューヨーク警察とシークレットサービス(米大統領警護隊)の警護を受けてマンハッタン地区刑事裁判所に到着したトランプ氏は、マグショット(逮捕直後の容疑者などを撮る写真撮影)はせず、手錠はかけず指紋だけ採取し、裁判所で罪状認否に臨んだ。罪状認否とは、公訴事実を被告人が認めるかどうかを行う答弁のこと。

検察は、トランプ氏が2016年の大統領選挙の直前に、巨額の不倫口止め料を顧問弁護士に肩代わりさせ、トランプ氏が弁済する際に「弁護士費用」として虚偽の記載をしたとし、34件の重罪容疑を適用した。名前が挙がっている元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏のほかに、元プレイボーイモデルのカレン・マクドゥーガル氏、トランプ氏に婚外子がいると主張したトランプタワーの元ドアマンの計3人に口止め料を支払ったことが分かった。34件の容疑はすべて企業文書の虚偽記載で軽犯罪に属するが、ニューヨーク州では選挙法違反を隠すためにした虚偽記載は重罪だ。

大統領経験者を起訴した初の検察官となったマンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事は同日、記者会見で、「違法な手段で選挙で候補を立てようと陰謀を企てることは、ニューヨーク州の選挙法に反する重大犯罪行為」とし、「金が多くても、権力が強くても、法の前の平等が米国の正義だ」と述べた。

一方、トランプ氏は裁判所出頭後、フロリダ州の邸宅「マールアラーゴ」で演説し、「(ニューヨーク検察の)2024年の大統領選挙への介入だ」とし、「直ちに(起訴を)取り下げるべきだ」と支持者結集を呼びかけた。


金玹秀 kimhs@donga.com