トランプ氏の支持率、起訴後に反騰し共和党大統領候補１位に

トランプ前米大統領の「不倫口止め」疑惑を捜査した検察官が、議会公聴会に証人として召喚される。米国の大統領経験者の中で初めて刑事起訴されたトランプ氏の支持率がむしろ上昇傾向にある中、トランプ氏をめぐる捜査に対する共和党の攻勢が本格化する見通しだ。

米ＡＢＣ放送は２２日（現地時間）、米下院司法委員会のジム・ジョーダン委員長（共和党）とニューヨーク州マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事が、トランプ氏を捜査したマーク・ポメランツ元マンハッタン地区検事の証人召喚に合意したと報じた。

ポメランツ氏は２０２１年２月にトランプ氏に対する捜査を主導したが、起訴が遅いことに抗議して昨年２月に辞任した。その後、捜査過程で集めたトランプ氏の疑惑に関する本を出版している。

共和党は公聴会で、ポメランツ氏の政治的偏向性に対して集中攻撃に出る構えだ。不倫口止め事件だけでなく、大統領時代の機密流出や「議事堂乱入事件」関連の内乱扇動罪などトランプ氏をめぐる捜査が続く中、今回の公聴会を皮切りにトランプ氏の「司法リスク」に対する反撃に乗り出すという構想だ。

一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが２１日に発表した世論調査によると、共和党支持層の５１％は大統領候補予備選でトランプ氏を、３８％は米フロリダ州のロン・デサンティス知事を支持すると答えた。中間選挙直後の昨年１２月の両者の仮想対決では、デサンティス氏が５２％、トランプ氏が３８％の支持率だった。「不倫口止め疑惑」に対する起訴後、トランプ氏の支持層が結集した影響とみられている。


ワシントン＝ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com