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李康仁が70メートル独走ドリブル、韓国人初のラ・リーガ複数ゴール

李康仁が70メートル独走ドリブル、韓国人初のラ・リーガ複数ゴール

Posted April. 25, 2023 08:38,   

Updated April. 25, 2023 08:38

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「キング(王)」

李康仁(イ・ガンイン=22)が所属するマジョルカの公式ソーシャルメディア(SNS)には、李康仁の写真とともにこの言葉が書かれている。李康仁は24日、ヘタフェとの今季ラ・リーガのホームゲームで2ゴールを決め、チームの3-1勝利を導いた。

左MFとして先発出場した李康仁は同点とトドメのゴールを決めた。今季リーグ4、5点目だ。2018~2019シーズンにラ・リーガデビューし103試合を消化した李康仁は、この日初めてリーグでマルチゴールを記録した。サッカーデータ専門会社のオプタによると、李康仁はラ・リーガで2ゴール以上を記録した初の韓国選手だ。李康仁は今季に攻撃ポイント9つ(5ゴール4アシスト)を記録し、自身初の二桁攻撃ポイントまであと一つを残した。

李康仁は同日、0-1でリードされていた後半11分、GKが弾き出したボールを左足で押し込んだ。2-1でリードしていた後半の追加時間には、マジョルカのセンターサークル付近でボールを取った後、ヘタフェのゴールまでダッシュし、左足シュートでネットを割った。相手DFジェネが李康仁を追いかけたが、速いスピードを止めるには力不足だった。李康仁はくさびゴールの後、鼻の下を右手の人差し指でこするセレモニーを行った。李康仁は、「姉が見てほしいと言ったセレモニーだ。いつも私にゴールを入れろと言っている」と話した。李康仁は姉が2人いる。

李康仁をこの日の試合MVPに選んだラ・リーガは、公式SNSを通じて李康仁を「勝利の設計者」と絶賛した。マジョルカもSNSで、シーズン中ずっとチームの攻撃を導いた李康仁を「キング」と持ち上げた。マジョルカのハビエル・アギーレ監督は試合後、李康仁について「本人の最高の技量を見せている」とし、「一人の選手だけを言及するのは不公平だが、李康仁は得点を作ってくれる重要な選手」と褒め称えた。リーグ2連勝を記録したマジョルカは勝ち点40(11勝7分け12敗)で順位を10位に上げた。降格圏(18~20位)にある18位のバレンシア(勝ち点30)との勝ち点差を10に広げた。

スペインメディアのマルカは、「李康仁は偉大な主人公だった。マジョルカのすべての攻撃を調整し、ヘタフェ守備に大きな悩みを抱かせた」とし、「70メートル以上を走って相手ゴールエリアに到達してはゴールで素敵な夜を完成させた。徹夜した韓国人は李康仁が見せてくれたショーを楽しむことができた」と伝えた。

李康仁の活躍で移籍説にも弾みがついている。最近、イングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラが、李康仁のバイアウト(所属チームが同意しなくても移籍できる最小移籍金)金額とされる1800万ユーロ(約260億ウォン)を支払う用意があるという具体的な内容を盛り込んだ報道まで出た。マルカは「今シーズンがマジョルカでの最後になるのか、誰にも分らない」と報じた。


金培中 wanted@donga.com