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在来種のコガネムシ「国内絶滅」

Posted April. 26, 2023 08:39,   

Updated April. 26, 2023 08:39

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童話の定番として登場するほど親しまれていた「コガネムシ」(写真)が国内で絶滅したことが分かった。ゲンゴロウムシも絶滅危惧種であるという。

環境部所属の国立生物資源館は、このような内容を盛り込んだ国家生物赤色資料集・昆虫Ⅱ(甲虫目)、昆虫Ⅲ(水生昆虫)を25日に発刊したと明らかにした。資料集には、資源館の研究チームが2012年に発刊した「韓国の絶滅危惧野生動・植物赤色資料集」に収録された甲虫目340種と水生昆虫361種の計701種の昆虫を10年ぶりに再評価した内容が盛り込まれた。

在来種のコガネムシは、1970年代を最後に公式に観察された記録がない。コガネムシは動物の糞を食べて分解する益虫だ。牛を放牧していた時代には珍しくなかったが、工場型畜舎が増え、畜産の過程で抗生物質の使用が一般化し、個体数が急激に減少した。オオタマオシコガネやアシナガコガネなどコガネムシの名前がついた昆虫が多いが、絶滅となったコガネムシとは別の種に分類される。

環境部は2017年、コガネムシを復元するために「海外から生きたコガネムシ50匹を持ってきた業者に5千万ウォンを支給する」という入札公告を出した。その後、「コガネムシを見た」という情報提供はあったが、すべて違うことが分かった。現在、国立絶滅危惧種復元センターが、モンゴルから持ち込んだコガネムシを増殖して復元する事業を進めている。

教科書にも掲載されるほど馴染みのあるもう一つの昆虫、ゲンゴロウムシも絶滅危惧種とされた。ゲンゴロウムシとイカリモンハンミョウ、ゲンゴロウモドキ、カミキリムシの4種は、生息環境の悪化で個体数が激減し、10年前より絶滅危険度が上がった。


李美智 image@donga.com