尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は24日(現地時間)、国賓としての訪米の初日程として米ワシントンでネットフリックスのテッド・サランドス共同最高経営者(CEO)と面会し、韓国文化コンテンツ産業に25億ドル(約3兆3000億ウォン)の投資を誘致した。尹大統領は27日は、「グローバル映像コンテンツリーダーシップフォーラム」で、パラマウントやワーナーブラザーズディスカバリー、NBCユニバーサル、ソニーピクチャーズ、ウォルトディズニー、ネットフリックスの米国上位6位のコンテンツ企業と会い、「Kコンテンツ」への海外投資誘致を継続する予定だ。
尹大統領は、宿舎先でる米政府の迎賓館「ブレアハウス」でネットフリックスの役員らと面会した。金建希(キム・ゴンヒ)夫人も同席した。この席でサランドスCEOは、今後4年間、韓国ドラマ・映画・リアリティショーなどのKコンテンツに25億ドルを投資すると明らかにした。2016年から昨年までの7年間、ネットフリックスが韓国コンテンツに投資した1兆5000億ウォンの2倍を超える規模だ。ある投資配給・製作会社の関係者は、「韓国大統領がKコンテンツに大きな関心を持っているということをグローバルコンテンツ企業が認知することになり、彼らは韓国への投資をより前向きに決めるだろう」と話した。
尹大統領は、「サランドスCEOは、ネットフリックスと韓国コンテンツ企業との関係はまるで韓米同盟のようだと話したが、100%共感する」とし、「韓米同盟は、自由を守護する価値同盟であるが、自由を守り拡張するためには文化が必須要件だ」と強調した。これに対し、サランドスCEOは、「韓国作品には途方もないストーリーがあり、私たちは韓国の文化を世界に輸出している」と話した。
尹大統領は、今回の訪米前からサランドスCEOと面会し、大統領室の参謀陣に「(投資誘致を)強力に推進せよ」と強調した。金夫人も、今回の過程に積極的に関与したという。大統領室の関係者は、「途中で進められている部分を大統領に先に報告し、コンテンツと関連して関心がかなり高かった金夫人にも進行状況を報告したことがある」と明らかにした。
ただ、尹大統領とサランドスCEOは、インターネット網使用料の問題については公開的に言及しなかった。韓国国内では、通信会社であるSKブロードバンドがネットフリックスと網使用料の支給問題を巡り、2019年から訴訟戦を繰り広げている。
チョン・ジュヨン記者 チ・ミング記者 aimhigh@donga.com · warum@donga.com