「私ではなく、私の体が決めたことだ」
「クレーコートの皇帝」ラファエル・ナダル(37)が今年全仏オープンを欠場する。ナダルは2005年クレーコートで開かれた全仏オープンに初出場し、すぐチャンピオンになった後、昨年まで同大会で通算14回優勝した。男女テニス選手を合わせて、特定の四大大会で、これより多く優勝した選手はいない。
ナダルは18日(現地時間)、スペインのマヨルカ島にあるテニスアカデミーで記者会見を開き、「全豪オープンで経験した問題を解決するために多くの方法を試みたが、結局解決策を見出せなかった」とし、「私は『今年も全仏オープンに出ました』と言うために大会に出る人ではない。現在は到底試合ができるコンディションではない」と話した。
ナダルは今年、全豪オープン2回戦でお尻の筋肉痛に違和感を訴えて脱落した後、4ヵ月間大会に出場できなかった。そして、世界ランキングも2005年以降18年ぶりに10位圏外となった。今年の全仏オープンが終わり、昨年の優勝ポイント(2000点)が消えたら、ナダルは20年ぶりにランキング100位圏外に沈むことになる。
ナダルは昨年、全仏オープンで四大大会男子シングルス最多優勝(22回)記録も塗り替えた。以後、ノバク・ジョコヴィッチ(36・セルビア・1位)も今年全豪オープンでタイ記録を立てた状態だ。
ナダルは、「私の選手生活の最後はこれよりもっと素敵でなければならないと思う。記者会見場で引退宣言をするために、あの厳しい練習を勝ち抜いたわけではない。必ずコートの上で最後を迎えたい」とし、「自分自身にもう1年チャンスを与えたいと思う。おそらく2024年が私がプロ選手としてプレーする最後のシーズンになるだろう」と引退を予告した。
ナダルは、「次の機会を得るためには今は止めなければならない時だと思った。どれくらい止まっているかは分からない。おそらく2ヵ月、もしかしたら1ヵ月半または3ヵ月か4ヵ月になることもありうる」とし、正確な復帰時点を特定しなかった。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com