「せーの!BTS愛してる!」
ソウル鍾路区昌徳宮(チョンノグ・チャンドクグン)の仁政殿(インジョンジョン)前で7日、韓服を着た豪州の「アーミー」(グループBTSのファンクラブ)28人が、団体写真を撮りながらにっこりと笑った。彼らは今年防弾少年団(BTS)デビュー10周年を迎え、韓国観光公社が出した韓流特化観光商品「BTSロードスペシャルツアー」で韓国を訪れた。13日は、BTSがデビュー10周年になる日だ。
彼らは5日から16日まで韓国に滞在し、BTSと関連のある場所を訪問する予定だ。BTSメンバー・シュガの2020年のヒット曲「大吹打」のプロモーションビデオは、京畿道龍仁大長今(キョンギド・ヨンイン・デジャングム)パーク内の昌徳宮仁政殿を再現した屋外セット場で撮影した。韓国を訪れたた豪州のアーミーは、セット場ではなく、実際に昌徳宮仁政殿と大造殿(テジョジョン)などを見学した。彼らは昌徳宮を訪問後、2021年にBTSのグローバルシチズンのライブ公演の舞台になったソウル中区崇礼門(チュング・スンレムン)と、2020年にユーチューブで行われた仮想卒業式「ディアクラスオブ2020」の撮影地であるソウル龍山区(ヨンサング)の国立中央博物館も訪れた。
「BTSロードスペシャルツアー」とは、豪州のアーミー・バーバラ&デラ・ペナ氏(48)と韓国観光公社がコラボして作った観光商品だ。1万5000人の豪州アーミーを率いているフィリピン系豪州人のデラ・ペナ氏は、韓国を訪問したのが今回で5回目となる。2019年に初めて一人で韓国に来たペナ氏は、自ら「防弾瞬間」と名付け、BTSメンバーの行きつけの飲食店やBTS所属事務所ハイブの前身であるビッグヒットエンターテインメントの旧事務所などに行ってみる旅行をした。
「7年前に、豪州に来て結婚してからシングルマザーになりました。友達もいなくて寂しく過ごしていたところ、BTSの音楽に接するようになりました。『自分を愛しなさい』というメッセージから力を得ました。韓国訪問を通じて、Kドラマや韓国料理など様々な韓国文化に関心を持つようになりました。世界中のARMYに、『BTSロードスペシャルツアー』をおすすめしたいです」(デラ・ペナさん)
今回の旅行には、デラ・ペナ氏の「防弾瞬間」の既存の旅行コースに、「バター」アルバムジャケットの撮影地である江原道三陟市(カンウォンド・サムチョクシ)のメンバン海水浴場、BTS独自の製作プログラム「走れ防弾テレビ」の撮影地である京畿加平郡(キョンギド・ガピョングン)のキャンプトンフォレストも追加された。ソウル松坡区(ソンパグ)のオリンピック公園で、10日と11日に開かれるハイブの「ウィーバースコーンフェスティバル」にも参加する。
豪州から来たもう一人のアーミー・サマンサ・ラウントリーさん(25)は、「韓服を初めて着た。韓国で新しい経験ができてワクワクする」と話した。昨年10月に続き2度目の韓国入りを果たしたデボラ・ロバートソンさん(59)は、「8カ月ぶりに再び韓国に来たが、今はここが故郷のようだ」とし、「来年は家族と一緒にまた韓国に来る計画だ」と話した。
鄭盛澤 neone@donga.com