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オープンAIのCEOが来韓、「AI規制の議論を始めなければ」

オープンAIのCEOが来韓、「AI規制の議論を始めなければ」

Posted June. 10, 2023 08:47,   

Updated June. 10, 2023 08:47

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「人工知能(AI)規制の議論は今すぐ始めなければ、今後の急速な技術発展に対応できません。韓国が規制などAI分野でリーダー的な役割を果たすことができると思います」(サム・アルトマン氏)

9日に訪韓したオープンAI最高経営責任者(CEO)のサム・アルトマン氏は、グレッグ・ブロックマン会長(共同創業者)とファンドマネージャーのブラッド・ライトキャップ氏ら役員を含むオープンAI関係者12人を伴って訪韓し、注目を集めた。アルトマン氏は現在、欧州や中東諸国など全世界を回って各国のAI産業の現況を確認し、AI規制に対する各国の意見を聴いている。中小ベンチャー企業部関係者は、「他の国を訪問する際は、通常関係者2~3人を同行させたが、それだけ韓国に対する関心が高い」とし、「ブロックマン氏が同行したのは韓国が初めて」と説明した。

特に、ブロックマン氏は、妻のアンナ・ブロックマン・オープンAI参謀(Chief of Staff)が韓国出身という縁もある。懇談会で、「アンニョンハセヨ」と韓国語で挨拶したブロックマン氏は、「テコンドーで黒帯を持ち、中学生の時、韓国で開かれた夏季キャンプに参加したこともある」と紹介した。ブロックマン氏は、「米国では新しい技術が出れば『なるほど』と思う程度だが、韓国はこれでどんな変化を実現するかを考えるエネルギーがある」と話した。アルトマン氏は、「キムチを食べたことがあるか」という質問に「食べたことがある」と親指を立てた。

アルトマン氏は同日、AIで作ったコンテンツの著作権問題について言及し、「もしAIを利用してBTSと似たような曲を作れば、BTSもその恩恵を受けなければならない。コンテンツ創作者に対する補償を検討している」と話した。ブロックマン氏は、「AI技術自体を規制するのではなく、AIの活用事例それぞれについて規制すべきだと考える」とし、「技術自体を規制すれば、どうにかして迂回して使用しようとする現象が現れるだろう」と述べた。

アルトマン氏は当初9日だけ韓国に滞在する予定だったが、訪韓直前に日程を延長して10日午前に開かれるワールドコイン関連イベントにも参加する。このイベントでも、韓国のAI関連スタートアップと会う予定だという。ワールドコインは、アルトマン氏が設立したブロックチェーン企業で、オーブ(Orb)という虹彩認識デバイスで人の虹彩をスキャンしてブロックチェーンと接続し、これに参加した人に「ワールドコイントークン」を支給している。これにより、長期的にオンライン上で人間とAIボットを区別し、トークンは将来、AIによる失業などの問題に対応する普遍的な基本所得を支給するために活用されるという。


イ・セセム記者 チ・ミング記者 iamsam@donga.com · warum@donga.com