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四大大会最多の23勝達成、ジョコビッチが全仏オープン優勝

四大大会最多の23勝達成、ジョコビッチが全仏オープン優勝

Posted June. 13, 2023 08:28,   

Updated June. 13, 2023 08:28

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「ジョーカー」ノバク・ジョコビッチ(36)が男子テニスの新たな記録を打ち立てた。

ジョコビッチは12日に終わったテニスの2023全仏オープン男子シングルス決勝で、カスパー・ルード(24)に3-0(7-6、6-3、7-5)で勝った。そして2016年と2021年に続く同大会3度目であり、四大大会通算23度目の優勝を果たした。

四大大会男子シングルスの優勝23回はジョコビッチが初めて。ジョコビッチは全仏オープンと共に四大大会の一つに数えられる全豪オープンで10回、ウィンブルドンで7回、全米オープンで3回優勝した。四大大会でそれぞれ3度以上優勝したのはジョコビッチだけだ。

ジョコビッチは今年の全豪オープンで優勝し、ラファエル・ナダル(37)とともに四大大会最多優勝記録(22回)に並んだ。そして昨年、全仏オープンで自分より先に22回目の優勝を果たしたナダルが負傷で今大会に欠場している間、逆転に成功した。全仏オープンで14度優勝しているナダルは決勝が終わった後、ソーシャルメディアに「数年前までは、誰かが四大大会で23回目の優勝を記録するのは不可能に思われた。ジョコビッチと家族にお祝い申し上げる」と投稿した。

ジョコビッチとナダルの前はロジャー・フェデラー(42)が最多優勝記録(20回)を保持していた。フェデラーが2003年のウィンブルドンで四大大会初優勝を果たした後、今回の全仏オープンまで四大大会は計79回開かれ、そのうち65回(82.3%)を「ビッグ3」が分け合った。フェデラーはすでに引退しており、ナダルも復調が不透明であるため、ジョコビッチはますます差を広げる可能性が高い。

ジョコビッチは、「フェデラーとナダルに勝つために数え切れない時間を悩んだが、私が今やその二人より四大大会優勝が多いということに驚くばかりだ」とし、「『テニス史上最高選手は誰なのか』という論争に巻き込まれたくはない。私は自分だけの歴史を書く」と話した。

ジョコビッチはまた、この日の優勝でランキングポイント2000点を獲得し、準決勝で3-1で破ったカルロス・アルカラス(20)を抜いて世界ランキング1位の座を取り戻した。ジョコビッチは、計388週間ランキング1位の座にとどまることになった。これもフェデラー(310週)とナダル(209週)を上回る歴代最長記録だ。

ジョコビッチは、「成し遂げたいことはすべて成し遂げたが、依然として選手生活を続けるモチベーションが残っているのか」という質問に、「四大大会で優勝し続けているのに引退を考える理由がない」と言い、「年齢は数字に過ぎない」と答えた。ジョコビッチは30代になって四大大会で10回以上優勝した最初の選手でもある。

ジョコビッチは今年の全豪オープンに続き四大大会2回連続優勝を記録し、年間の四大大会全てで優勝する「カレンダーグランドスラム」を狙える準備を終えた。プロ選手が四大大会に参加できるようになった1968年以降(オープン時代)の男子テニスでは、ロッド・レーバー(85)が1969年に一度だけ達成した記録だ。ジョコビッチは2021年にも同じ記録に挑戦したが、シーズン最後の四大大会である全米オープン決勝でメドベージェフ(27)に敗れて記録達成に届かなかった。

女子シングルスでもオープン時代に入ってジョコビッチより四大大会の優勝が多い選手はいない。マーガレット・コート(81)が24勝を挙げたが、このうち13回はプロ選手は参戦が認められなかった「アマチュア時代」記録だ。オープン時代だけ言えばセリーナ・ウィリアムズ(42)の23回優勝が最多だ。

ジョコビッチが来月3日に開幕するウィンブルドンでも優勝すれば「オープン時代」のレッテルまで剥がしてコートと肩を並べることになる。今回がプロ舞台94回目の優勝であるジョコビッチが16勝を追加すれば、現在ジミー・コナーズ(71)が保有しているATP最多優勝記録(109勝)も塗り替えることになる。


任寶美 bom@donga.com