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必須医療崩壊の危機の中、看護師も海外へ

必須医療崩壊の危機の中、看護師も海外へ

Posted June. 14, 2023 07:59,   

Updated June. 14, 2023 07:59

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より良い待遇を求めて韓国国内の看護師が海外に「就職移民」するケースが最近急増していることが分かった。新型コロナウイルス感染拡大以降、先進国の看護師需要が急増したためだが、ただでさえ不足している韓国内の看護人材が大量に流出し、患者に被害が及ぶのではないか懸念されている。

13日、東亜(トンア)日報が入手した全米看護評議会(NCSBN)の資料によると、昨年、米国の看護師免許試験である「NCLEX」を受験した韓国人の数は1816人にのぼった。2018年の738人に比べて2倍以上に増えた。

今年1~3月の受験者数は1758人にのぼり、過去最多の更新が確実視される。この統計は初めて受験した人を基準に集計されたもので、2回以上受験した人まで含めると、受験者はもっと多いとみられる。

看護師が米国など海外に就職するのは、韓国内では報酬に比べて処遇が劣悪だからだ。最近、米国の看護師資格を取得して就職に成功したAさんは、「米国は韓国に比べて労働の強度は半分程度なのに、年収は4倍にもなる」と話した。また、看護師集団内のいじめに耐えられず海外に出るケースもある。

医療現場では、「看護師の求人難が救急医療の空白事態につながる可能性がある」と懸念されている。実際、ソウル江西区(カンソク)のある中小病院は2年前、看護師不足で集中治療室を閉鎖した。病院関係者は、「看護師の採用が難しく、まだ集中治療室を運営できていない」と話した。


ソ・ソルヒ記者 イ・サンファン記者 facthee@donga.com · payback@donga.com