米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)は14日(現地時間)、15ヶ月ぶりに基準金利を据え置いた。しかし、今後2度の追加利上げを示唆した。韓国と米国の金利格差がさらに広がりかねないため、韓国銀行の苦悩も深まるものとみられる。
FRBは同日、連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会議を開き、既存金利5.00~5.25%を維持することにした。昨年3月以降、10回にわたって金利を合計5.0ポイント引き上げた前例にコンマがついたのだ。FRBのパウエル議長(写真)は、「ほとんどすべてのFOMC委員は(金利)、追加引き上げが適切だと見ている」とし、今回の据え置きは緊縮終了ではなく速度調節という点を強調した。
同日、FOMC委員らの今後の金利予想値を総合した点図表によると、年内の最終金利の中間値は5.6%(5.5~5.75%)。0.5ポイントの追加引き上げの可能性を予告したのだ。この場合、韓米金利差は上段基準で現在の1.75ポイントから2.25%ポイントまでさらに広がりかねない。世界の証券市場は、「据え置き後の潜在的金利引き上げ」というFRBのメッセージに乱高下している。15日、総合株価指数(コスピ)は前取引日より0.40%安の2608.54で取引を終え、対ドル・ウォン相場は2.0ウォン高の1ドル=1280.5ウォンで取引を終えた。米ニューヨーク証券市場もダウ指数は小幅下落したが、ナスダック指数は0.39%上昇し、「人工知能(AI)発」ラリーを続けた。
金玹秀 kimhs@donga.com