「選挙遊説をしながら『大韓民国を見て票を入れる』とよく言われました。国力の恩恵を受けました」
李滋炯(イ・ジャヒョン)外交部国際法律局長は14日(現地時間)、米国ニューヨークの国連本部で行われた国際海洋法裁判所(ITLOS)裁判官選挙で当選した後、東亜(トンア)日報との電話インタビューでこのように述べた。
李局長は2032年までITLOS裁判官を務める。韓国は1996年、ITLOSが裁判官を初めて選んで以来、3人目の裁判官を輩出することになった。ドイツ・ハンブルクにあるITLOSは、海洋秩序の根幹を形成する国連海洋法協約の解釈および適用と関連した紛争を扱う常設国際裁判所だ。李氏は、外交部の国際法規課長や駐アフガニスタン大使などを務めた国際法専門家だ。
李氏は、「気候変化に備え海洋汚染を減らすための各国の義務に対するITLOS勧告意見作成に貢献したい」とし、「現場の実務経験が役に立つだろう」と話した。
最近の福島汚染水海洋放出問題については、「政府の基本立場は汚染水が科学的かつ客観的に安全であり関連国際基準に合致した形で処理されなければならないということだ」とし、「国際法的な見地からも日本には海洋汚染防止、環境影響評価義務などがある。海洋法を守るよう見守らなければならない」と述べた。
金玹秀 kimhs@donga.com