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ゼレンスキー氏もプーチン氏も、アフリカ首脳の停戦要請を拒否

ゼレンスキー氏もプーチン氏も、アフリカ首脳の停戦要請を拒否

Posted June. 19, 2023 08:21,   

Updated June. 19, 2023 08:21

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中立的なアフリカの7ヵ国の首脳がウクライナとロシアの首脳に相次いで会って停戦を要請したが、両国とも事実上拒否した。これらのアフリカ諸国は、ロシアのウクライナ侵攻で穀物供給に支障が生じ、食料難が深刻化している。

17日(現地時間)、ロイター通信によると、南アフリカ、セネガル、ザンビア、エジプト、コンゴ民主共和国、ウガンダ、コモロの7ヵ国の首脳は16日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、停戦を求めた。これに対し、ゼレンスキー氏は、「ロシアが占領地から撤退した後にのみ交渉が可能」という従来の立場を堅持した。「現在の状況での交渉は戦争を凍結するだけだ」とも述べた。

7ヵ国の首脳は翌17日、ロシアのサンクトペテルブルクでプーチン大統領とも会談した。南アフリカのラマポーザ大統領は停戦を求め、黒海を通じた穀物輸送路の開放、両国の捕虜交換、故郷を離れた子どもたちの帰還などを取り上げた。

これに対してプーチン氏は、「公正さと各当事者の正当な利益を認めるという原則に基づく和平構築を望む勢力となら建設的な対話をする可能性がある」と述べた。そのうえで、「ロシアはウクライナ事態と関連した対話への参加を拒否したことはない。ウクライナが対話を拒否している」とウクライナを非難した。

ロシアの国営タス通信によると、この席でプーチン氏は、昨年3月にトルコ・イスタンブールで議論された合意文の草案をアフリカ首脳に公開した。プーチン氏はこの文書に駐留部隊の規模と装備、人員数が明記され、これに合意したウクライナ交渉団代表の署名もあるが、ウクライナがこれを放棄したと主張した。

プーチン氏は、黒海の穀物輸出制限で世界の穀物価格が急騰したことについては、「世界食料市場の危機はウクライナ事態の結果ではなく、西側が新型コロナウイルス感染拡大をめぐって問題を解決するために世界市場のすべての食品を買いあさったためだ」と述べた。


趙은아 achim@donga.com