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財政・金融安定性が「揺れる」、国家競争力2年間墜落

財政・金融安定性が「揺れる」、国家競争力2年間墜落

Posted June. 21, 2023 08:08,   

Updated June. 21, 2023 08:08

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韓国の国家競争力の順位が2年連続後退し、28位に落ちた。財政赤字が増えている上、国家債務が増加し、財政部門で8ランク下落し、不動産プロジェクト・ファイナンス(PF)の焦げ付き問題をはじめとする資金市場の不安で、金融部門も13ランク急落した。国家経済の基礎体力である財政健全性や金融安定性に赤信号が灯った、という指摘が出ている。

スイス国際経営開発大学院(IMD)が20日(現地時間)発表した今年の国家競争力の評価結果で、韓国は64ヵ国中28位と集計された。2022年の評価で27位と前年より4ランク下落したのに続き、今年も1ランク下がった。IMDは、1989年から経済成果や政府効率性、企業効率性、インフラの4大分野の20部門を評価して順位をつけている。

国家競争力の下落には、財政健全性の悪化が大きな影響を及ぼした。財政部門の順位は、昨年32位から40位に落ちた。特に財政赤字が増え、国内総生産(GDP)比財政収支部門の順位が24位と15ランク下がった。昨年のGDP比統合財政収支の割合はマイナス3.3%(第2次補正予算基準)で、前年(マイナス1.5%)より大きく悪化した。財政が含まれる政府効率性の順位は38位で、2ランク下落した。企画財政部の関係者は、「財政など政府効率性の下落傾向が続き、国家競争力の順位下落を主導している」と話した。

金融も、国家競争力を落とした。今年の金融部門の順位は36位で、昨年より13ランク下落した。昨年下半期(7~12月)に現れた資金市場の不安が反映された結果と分析される。昨年、国内株価も25%下落し、主要国よりさらに大きな変動幅を見せた。ただ、該当国の1年間の経済成績を評価する経済成果の部門では14位に名を連ねた。1年前より8ランク上昇し、史上最高順位を塗り替えた。

総合順位では、デンマークが昨年に続き今年も1位となった。アイルランドが9ランク上昇して2位となり、スイスやシンガポール、オランダなどの順だった。


世宗市=パク・ヒチャン記者、チョ・ウンヒョン記者 ramblas@donga.com · yesbro@donga.com