中南米が21世紀最悪の干ばつを経験している。7年ぶりに訪れたスーパーエルニーニョのために、世界的に異常高温現象が懸念されるうえ、当分の間、雨の予報もなく、干ばつは長引くとみられる。
ウルグアイのルイス・ラカジェ・ポウ大統領は19日、水不足で国家非常事態を宣言した。昨年9月から続いた74年ぶりの干ばつで、首都モンテビデオでは人口340万人の半分の水源であるパソセベリノ貯水池が干上がった。先月から塩分濃度の高いサンタルシア川河口の水が上水道に供給されている。このため、ミネラルウォーターの価格が2~5倍に高騰し、モンテビデオを中心に各地で水不足に抗議するデモが起きた。ウルグアイ政府は、ミネラルウォーターの付加価値税の免除などを推進すると明らかにした。
100年ぶりの干ばつを経験しているパナマは同日、水位が低下したパナマ運河を通過する貨物船の最大喫水(船舶が水上にある際に船体が沈む深さ)を来月19日まで従来の14.47メートルから13.11メートルに引き下げると発表した。世界的な穀倉地帯であるアルゼンチンは、今年1月から続く干ばつで、年間の穀物輸出額が昨年の339億ドル(約43兆8230億ウォン)から184億ドル(約23兆7千億ウォン)に急減する見通しだ。これは2010年以来の最低記録だ。
キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com