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秋史の晩年の蘭の絵「不二仙蘭島」、文化財庁が「宝物」指定を予告

秋史の晩年の蘭の絵「不二仙蘭島」、文化財庁が「宝物」指定を予告

Posted June. 28, 2023 08:13,   

Updated June. 28, 2023 08:13

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「不作蘭花二十年(花を描かずにして20年)」、「偶然写出性中天(偶然天の本性を描き出したものだ)…此是摩不二禅(これぞまさに維摩の不二禅なり)…」

秋史・金正喜(チュサ、キム・ジョンホ=1786~1856)が晩年に描いた「不二禅蘭図」のㅎ画題(絵の上に書く詩文)だ。朝鮮文人画の神髄とされる不二仙蘭図が「宝物」に指定される。文化財庁は27日、「19世紀の文化史を象徴する金正喜の学問と芸術世界を総合的に代弁する作品」とし、この絵を宝物に指定すると予告した。

この作品は1850年代、京畿道果川(キョンギド・クァチョン)の果地草堂に住んでいた秋史がダルジュンという人物にあげるつもりで描いた作品だ。画題から取って「不二仙蘭島」または「不作蘭島」と呼ばれる。淡い淡墨で蘭を描いた後、傑作であることを直感した秋史が自ら満足しながら楽しんだことが伺える。北朝鮮の開城(ケソン)出身の実業家で文化財収集家だったソン・セギ氏(1903~1983)の長男ソン・チャングン氏が受け継いで所蔵していたが、2018年に国立中央博物館に寄贈した。

この日、文化財庁は釜山(プサン)の「機張古仏寺霊山会上図」と京畿道の「坡州普光寺銅鐘」、富川(プチョン)の「釋王寺所蔵の仏祖三経」など文化財3件も「宝物」に指定すると予告した。


イ・ソヨン記者 always99@donga.com