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世界の半導体業界が「2ナノ戦争」に突入、韓日米台湾のメーカーが競争

世界の半導体業界が「2ナノ戦争」に突入、韓日米台湾のメーカーが競争

Posted June. 29, 2023 08:31,   

Updated June. 29, 2023 08:31

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半導体ファウンドリー(受託生産)の世界市場で主導権を握るための「2ナノ戦争」が本格化した。人工知能(AI)と自動運転などに欠かせない先端半導体生産のために韓国、台湾、米国、日本など半導体強国が揃って参入した状況だ。

三星(サムスン)電子は27日(現地時間)、米国シリコンバレーで開かれた「三星ファウンドリーフォーラム2023」で2ナノ工程の量産計画を具体的に公表した。三星電子はファウンドリー顧客社とパートナー社などから700人余りが集まったフォーラム会場で、「2025年にモバイル向け2ナノ工程を量産し、2026年に高性能コンピューティング(HPC)用を、2027年には車両用工程の量産に入る」と明らかにした。また「最先端の2ナノ工程は3ナノに比べて性能は12%、電力効率は25%向上し、面積は5%減少するだろう」と公開した。

ファウンドリー工程でナノメートル(nm=1nmは10億分の1メートル)は半導体回路の線幅を意味する。線幅が狭いほど、同じ大きさのウェハーからより多くのチップを生産することができる。生産性を上げることができるうえ、半導体チップの性能を高めることができるため、ファウンドリー企業は激しい超微細工程競争を繰り広げている。今のところ、三星電子と台湾TSMCが3ナノ量産に成功した中で、2ナノが次の激戦地として浮上したのだ。

三星電子が2ナノ工程の具体的な製品別の生産ロードマップを明らかにしたのは初めてだ。半導体業界の関係者は、「これは単純に量産目標だけを明らかにしたのではなく、すでに部門別の顧客会社を確保していることを意味する」とし、「ライバル会社と市場に対して自信を示したもの」と話した。

三星電子は昨年のファウンドリーフォーラムで2025年に2ナノ、2027年に1.4ナノ工程の量産を目標に掲げていると公表した。TSMCも2025年の2ナノ工程量産を目標にしている。後発ランナーの米インテルは、2025年上半期に2ナノ級の20A(オンストローム)、下半期に1.8ナノ級18A工程量産計画を提示した。さらに、昨年下半期にトヨタとソニー、NTT、ソフトバンクの8社が合弁して発足した日本ラピダスも米IBMから技術移転を受け、2025年に2ナノ試作品の生産、2027年には2ナノ量産を宣言した。

ファウンドリー戦争で三星電子は2ナノ超微細工程を通じてAIなど高性能・高付加価値半導体市場を持ってくるという抱負だ。三星電子のチェ・シヨン・ファウンドリー事業部社長は「多くの顧客会社が自社製品とサービスに最適化されたAI専用半導体開発に積極的に乗り出している」とし、「三星電子はAI半導体に最適化されたゲートオールアラウンド(GAA)トランジスタ技術を継続して革新していき、技術パラダイム変化を主導する」と強調した。


郭道英 now@donga.com